前を向いて歩きたいけど、下を向いて歩いた散歩道(018/100)
今日は仕事後に散歩に出掛けた。寒くも暑くもないちょうどいい気温。夜風が気持ちよくて、八重桜も咲き誇っていて、春はいい季節だなあと思いながら歩いてきた。
そんな中で突如として目に入ってきた公衆電話に心底驚いた。
「え、こんなところにあったの!?」
少し前に、公衆電話は絶滅危惧種だと思われているけど、実はルールがあって整備されており、一定の距離に設置されていると聞いたばかりだった。
いつもの通り道で、絶対に何度も目にしていたはずなのに。それでも公衆電話がそこにあることに気づいていなかった。でも、先日の「公衆電話は絶滅していない」という話が頭の片隅にあったから目に飛び込んできた景色だった。
意外と目に入っているようで入っていないものがあるんだな、と思った。
そう。だから、ちゃんと見ようと思って歩かないと見えないものがある。でも、私は途中から下を向いて、ちょっと沈んだ気持ちで歩を進めていた。
下を見ているといつもの散歩道でも、景色がガラリと変わる。うっかり信号無視をしそうになったし(ギリギリ気づいたのでセーフ)、コンクリートの暗闇ばかりが気になった。時折、落ちているティッシュとか、マスクとか。目を凝らしながら何かを見つけようと歩いていた。
けど、見つからなかった。
そして私の手元に残った「AirPods Pro(本体)」。
まもなく命がつきるだろう。残りの充電60%になってしまった愛する私のAirPods Pro(本体)である。
散歩中にケースをどこかで落としてしまったようで…。散歩が終われずに、同じ道を2周歩くことになってしまった。とほほ…。
同じ道を歩いてみたけど、結局のところ見つからず。仕方がない。諦めも肝心と思って、トボトボと帰ってきた。
イヤホンがない生活が厳しい。厳しすぎる。明日からどうしようか。