背伸び
148センチ足らずの身長でここ10年ほど生きていて、不便はあるが、身長が低いことをコンプレックスには思ったことはない。
例えば、市販の服はだいたい長くて着れないし、部屋のシャッターは椅子がないと手が届かなくて閉めることができない。
1番辛いのは電車で、届く吊り革と届かない吊り革があって、届いたとしても腕が疲れる。そして、何より満員電車は色んな人の髪の毛や背中やお腹に顔が挟まれて、夏は特に死にそうになる。
今日、台所で皿洗いをしているとき、ふと自分が背伸びをしていることに気づいた。
世の中の高さの基準はだいたい160センチを平均に作られてるのは当たり前で、あと10センチあったらどんなに生きやすいんだろうと考えたけれど、この147センチの高さから見る世界はきっと数少ない150センチ未満の私たちだけのものだ。
そしてなにより、私が小さくなければセミオーダーで服を作ろうとは思わなかったと思う。
さて、わたしはこれからセミオーダーの服を作って売る挑戦出るが、サンプルの基準を何センチにするか考えています。
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