隈研吾デザインのオナホ

隈研吾がデザインしたテンガが発売されたのでレビューします。

隈研吾は頭脳派の建築家である。どこにどんな頭脳を使っているのかというと、オナホという名目で立派すぎる造形を世界に示すことを「恥ずかしい」と感じ、そういう局面に良質のデリカシーを持ち込むことに対して繊細で緻密な頭脳を使っている。つまり、モニュメンタルなオナホ(テンガ、マグナムスパイダーエディションver和の心)が権威を発生させてしまうという宿命や、個性的・耽美的な造形をテンガを通じて実現したいという欲望を、どう制御・抑制するかという点が、まさに今日のオナホの質をはかるポイントであると考え、その点に非常に高い洗練を生み出そうとしている。その制御と抑制の形は一様ではなく、あるときは繊細さをわざと裏返しにした奇抜なオブジェクト(中のヒダヒダ)を示してみたり、あるときは存在を軽減するためにテンガを透過させてみたり、またあるときは性の姿が見えないように設計してみたりする。

結論。素晴らしい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?