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勉強を放棄するか否か -勉強というものを考える-

フリーランスになり色んなことにチャレンジする中で、勉強(履修)しなければならない局面にぶつかる事が増えてきました。

新しい事を学び吸収しないと先に進めません。
そのため、約10年ぶりに参考書などを見て勉強をしています。

私は今までの人生の中で夏休みの宿題などはやったことがなく、受験勉強も推薦などで進むなど”勉強をする”ということを極力避けてきました。
そのため、30歳を超えたこのタイミングから改めて何かの勉強を始めるということに対して、はじめは非常に嫌悪していました。

しかし、勉強を進める中で「勉強をするという事は何をするものなのか」が初めて理解でき、自分にあった勉強法が見えてきました。

本記事では”勉強をする”ということに関して、私なりに気付いたことをまとめたいと思います。
人によっては「そんなの当たり前じゃないか」という内容かもしれませんが、誰かしらの勉強に役に立てば幸いです。


▼なぜ勉強が苦痛なのか

これはひとえに

未知のものをと直面するため

だと私は思います。
例えば、英語が全くわからない人に

「 This is a pen. 」を和訳せよ。

という問題を出しても答えられるわけがありません。

では、なぜ答えられないのでしょうか?
それは英語が全くわからないため「This」「is」「a」「pen」「.」というそれぞれの英単語や記号が何を意味するのかが分からないためです。

要するに、未知のもの直面するわけです。

未知のものなのにも関わらず「和訳しろ」などと言われても、無理難題を押し付けられているのと同じです。
誰だって理不尽な苦痛を味わいます。

そのため、教科書や参考書には

this = この
is  = です
a   = 名刺のものが単数であることを意味する
pen = ペン

というような未知のものに対する解説が入っています。
(文法などについてはここでは割愛します)

では、なぜ解説があるにも関わらず苦痛と感じることがあるのでしょうか。
それは「各英単語と和訳を完璧に結びつけることができていない」ことが考えられます。

要するに、学ぶ人の中でまだ

未知のもの → 既知のこと

という”吸収”ができていないのです。
解説の内容を読んで”理解”はできましたが、それを覚えられていないため”吸収”ができていないという事です。

そのため、結局また苦痛を感じてしまうのです。


▼”吸収”するためにはどうすればいいのか

私は人間の記憶力と呼ばれるものには

1)1度に覚えられる情報量
2)覚えた情報の保持期間

の2つがあると考えています。

1)1度に覚えられる情報量
これは「1度にどれだけの英単語を覚えられるか」です。

人間の頭の中を1つのお皿だとイメージしてください。
お皿に入れられる量には限りがあります。お皿に入りきらないものは溢れて落ちてしまいます。
要するに、いちどにたくさんの英単語を覚えようとしても、お皿に入りきらないものはどんどん溢れ落ちてしまい、一定量以上は覚えることができないのです。

このお皿の大きさは人によって全く違います。
そのため、自分の頭のお皿の大きさを把握し、適量毎に覚えることが大事なのです。

2)覚えた情報の保持期間
これは「覚えたものをどれだけ覚えていられるか」です。

先ほどのお皿に入れたものの賞味期限だとイメージしてください。
いちどお皿に入れたものはしばらく新鮮なままで残っていますが、しばらくすると腐ってしまい、捨てるしかなくなってしまいます。

ただし、ここで一般的な賞味期限と違うのは

反復することで賞味期限を延ばすことができる(頭の中に保持しておける)

ということです。

先ほどから私が言っている”吸収”というのはこの反復し賞味期限を可能な限り延ばした状態のことを指しています。

みなさんも英単語を覚える際、何度も書いたり、何度もカードを見たりしたことがあると思いますが、これが反復するという事です。
これはその英単語を自分の頭の中に留めておくための作業と言い換えることができます。

この反復の回数も人によって全く違います。
また、反復する際に集中できる時間も人によって違います。
そのため、自分が集中できる時間内に出来る限り反復して賞味期限を延ばす、それでもすぐに忘れるようであれば更にそれを繰り返すということが大事なのです。

そして、反復することで自分の中に”吸収”

未知のもの → 既知のこと

となってはじめて次のステップへ進めるようになります。


ーーーーーーーー余談ーーーーーーーー

私の経験的な話ではありますが、
何かを覚える際、参考書を見て勉強して覚えるものよりも、仕事として覚えるものの方が覚え早いように感じます。
これはなぜでしょう?

考えられるのは、仕事の中に

キャパ分の未知のものの意味を知る ⇄ 反復する
 ⇒ 吸収する = すぐに頭から呼び出せるようになる

という工程が組み込まれており、ルーティーンとして反復できることにあると思います。
また、行動(実務)と伴っている点から人間が覚えやすいということもあるかもしれません。
そのため、何か覚えたい(勉強したい)ことがある場合、仕事の中に組み込むと早く覚えられるかもしれません。

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▼自分に合った勉強法を知ろう

先ほどもお伝えしたとおり、自分自身の

・頭のお皿の大きさ(覚えられる量)
・集中できる時間
・必要な反復回数

を把握することがとても重要だという事がわかったかと思います。
では、どうやったらそれを知ることができるのでしょうか。

これには実際に勉強して試してみるしかありません。

例えば、新しい英単語を5個覚えてみるとします。
英単語5個の和訳を調べます。
10分間、別のことをした後に何個覚えているかをテストしてみます。
3個しか覚えられない場合は一気に覚えられる量が3個であると推察できます。
5個全て覚えていた場合、今度は10個に挑戦してみるのも良いかもしれません。

このように少しずつ勉強をして試していくことで、自分に合った勉強法が見つかると思います。
自分に合った勉強法が見つかったら、あとは

キャパ分の未知のものの意味を知る ⇄ 反復する
 ⇒ 吸収する = すぐに頭から呼び出せるようになる

という工程を繰り返していけば良いだけなのです。


▼さいごに

はじめにも書きましたが、ここで書いた

なぜ勉強を苦痛と感じるのか
なぜ覚えることができないのか
自分に合った勉強法を知る

ということは多くの人にとっては当たり前のことだと思います。
しかし、私は今までの30数年の人生の中でこれに気付くことができませんでした。

何度やっても英単語を覚えられない。数式を覚えられない。プログラミング言語を覚えられない…。
そうして、いつしか「自分に勉強は向いていない」と考え、勉強を放棄するようになってしまっていました。

しかし、自分のやりたい事を突き進む中で、勉強が必要になる局面は必ず出てきます。

もしあなたが私の同様に、なんとなく勉強が嫌いで挑戦したいことがあっても勉強を放棄している場合、早いうちに勉強をすることをオススメします。

以上です。
本記事を最後まで読んで頂き、ありがとうございました。

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