雑木林を抜ける

精神が安定していると自然に文章を書かなくなる。

他人の愛の度量をいつまで経っても信用できない。
見透かさないでほしいし侵食しないでほしい。
私の本質的な欠陥を見抜いているのなら、私が自分でちゃんと気づいて苦しんでもがいているところまで見抜いてくれないと不親切だ。

大航海時代、ヨーロッパ人がインドへ渡りインド人を"発見"した時の気持ちが分かるような気がする。

他人の土地に土足で踏み込むことを"発見"という言葉を使うなんて本当に傲慢だと思う。

私にとっての贅沢が他人にとっての退屈でも、そんなものは心底どうでもいい。

私は私で暮らしているから、どうか。
安寧な日々を保たせてください。

今の暮らしが雑木林の中を歩くような生活であればいいなと思う。
他人の足跡を避けるように道を行く。

いつかそこを抜ければ、陽の光が柔らかく降り注ぐ開けた世界が見つかるのでしょうか。

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