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『 万年筆なんて何に使うのよ』

高校生である私が万年筆を買ったとき、
母がこんなセリフを言ったのを覚えています。

たしかに、今の時代ジェットストリームやSARASAに代表されるようなボールペンが
主流になってきており、その値段も1本100円とかなり安いです。
デザインも最近はオシャレなものが多く、
例えばZEEBRAのブレンなんかは
傑作だと思います。

ですがそれでも高い万年筆を買い、挙句の果て
収集なんかを始めてしまうのか。

私はファッションなのだと思います。
金持ちが外車を乗り回し、煌びやかな衣装に身を包むのと同じで、持ってること、知ってることを自分のステータスにしたい。

もちろん、万年筆の独特な書き味に魅せられたというのもあるでしょう。
ですが、それは持って書いてみないと
分からない部分。

使い始めるきっかけは、好奇心と自己顕示欲なのです。
そうでなければ、筆箱紹介なんてハッシュタグでてこないでしょう。

だからこそ私は困るのです。
母の『 万年筆なんて何に使うのよ』という小言への反論が出来ないのでね(笑)

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