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『オワハラ』が悪いんじゃない。

就活解禁から2日経ちましたね。
そういえば記事にあるような話、昔よく聞いたけど今もみんなオワハラオワハラって困っているのかなあと思ってGoogleにて検索したところ
しっかり2021年の4月30日つけの記事が出てきたので

きっと今もあるのでしょう。

個人的にはすごく疑問が残るんですよね、このオワハラって単語。すごいもやもやするんですよね。(笑)うちは新卒採用は今やっていませんので、本当に個人的な意見で、むしろ前職の影響が強いのですが。

オワハラをどうとらえるか、は各社が新卒に対してどのような覚悟で向き合っているかによって違うのかもしれないですが。


リクルートの就活白書(2019年度)によると

新卒一人採用するのにかかるコストは60万強が平均みたいです。

もちろん一般的な開始時期よりも早く就活を始めたり、一人ひとりに接する機会が多い会社ほど経費はかさみます。

別に価格に応じてどうこう言うわけではありませんが、早めに情報を解禁している会社や、覚悟が決まった人と一緒になりたいと思う企業があってその分学生が存分に会社を知ることができるように面談の回数を増やしたりし、他社よりもヒトにかけるコストを上げて関わったうえで
”終われる覚悟を持てるように様々な企業を十分みてほしい、それがかなわないなら、お互いミスマッチはよくないので見送ります”

ということの何が悪いのでしょうか。

目の前の候補者が、覚悟を決めかねる という理由だけで優秀な学生を採れないリスクを背負いながら上記を発信しているのであれば
なおさらウィンウィンだと思います。

「決めれないなら採用できません」ということが悪者扱いされる全ての根源は、オワハラそのものではなくて
”就活を終える”までのお互いの期待値調整のミスじゃないでしょうか。

恋愛と似ている部分がありますよね。
”私はお互いが心地いい感じで付き合えればいいから”という期待値であれば、双方合意の上でパートナーが複数名いようが何しようが問題ないですが、”結婚前提でおつきあいさせてください”という前提条件で上記のようなことが起こると流血沙汰なのは当然でしょう。

そして、たま~にうまいこと期待値を変えながら流血沙汰にならないように
調整をして、最初の期待値を覆し、ちょっと遊びだったつもりが本気で結婚することになる人もいます。
それも含めて双方の合意の上であれば、恋愛っぽくいうと”ゼクハラ"にはならないと思うんです。

同じように、就活ではまるで”君が一番だよって言うしかないよね”な風土が
逆にどう寄り添って考えても、頭を掻きむしっても『なんでなんだよ』と思います。

こんなにも情報が駄々洩れの世の中において、”見なければ決められないこと”があったとしても、知り合いのツテのツテを使えば見れることが多いです。知り合いがいないなら、会社の前まで行って出入りする人を見たり
近くの飲み屋やカフェで大学の宿題をやりつつ張り込みをすればいい。SNSでDM送ってもいいです。
あと、本気で学生さんの人生に向き合っている会社であれば、
どうしても●●業界が捨てられない、それ見てから決めたい
と言えば、待ってくれたり 待てないけど●●業界を就活の時に見ていた社内の人と合わせてくれたり、自分の知り合いのツテで●●業界の人と話させてくれます。

何より、決められなくなることくらい予想して、自分が決断にかかりそうな期間を用意して動いていなかった、用意してあげなかったから、目の前の気になる人から振られる。企業も学生も同じだと思います。

もしも一人も採用できなかったら、、という恐怖からオワハラしてしまう会社も同様に、自信なさすぎです。その会社のやっていることに社会的な意義や価値があるのであれば、必ず共感してくれる人がいます。
1年目はぽしゃるかもしれませんが、一貫性もってやり続ければ必ず優秀で会社を創る学生が入ります。(めっちゃ気持ちはわかりますけどね!!!)

めっちゃ気持ちはわかるんですが、”なんとなく”入った新人ほど育成に時間がかかることはないです。「新人」はスキルがあるから採用するのではないですから。だったら中途を雇った方がコスパも全然いいです。

いくら教えても覚えたくない、貢献する理由が明確になくて働く理由がわからない新人が苦しみながら働くと、本人は集中したくても
なんでここにいるのか、働く意味は何かばかり考えてしまうので覚えようとしても覚えることができません。

なので、採用段階で(怖いけど)”ここにこだわれないなら、優秀なのは本当に承知だし、のどから手が出るほど一緒に働きたいが僕は君を育成する覚悟は持てません。"
と伝えてあげないと、その新人が本当にかわいそうです。


ただこれだけ取り立ててメディアがオワハラを取り上げるのは
「自分の子供が早めに就活終わるとなんか勿体ない気持ちになる親」の心と、焦ってる就活生の心の不安をくすぐるような、ウケのいいネタだから だろう。と思うのですが、仮に企業が全面的に悪いとしたら、一番最初に「最終面接までには覚悟決めてね」と伝えていないことが諸悪の根源です。

何回かデートして、”なんかちょっといいかも、、!”な方に、突然帰り道の車中で結婚しないならここで身ぐるみ剥がして降ろすけどどうする?減速はしないけど。どっちでもいいよ俺は
と言われたくらい身の毛がよだつ事態だと考えます。

丁寧に、”普通はこういう価値観だと思うけど、俺は●●という考えのもと、このタイミングでは決めたい!と思ってる。急すぎて引いてしまうかもしれないけど、俺はそこは譲れなそう。でもその分本気で一回一回のデート頑張るから、どうするかは君が決めて”と言ってもらいたいですよね。

じゃないとオワハラですよ。本当に。不安な学生の気持ちに漬け込むギャングです。

学生さんはそんな会社に入るくらいなら、1年くらい別の道を進んで、学生だけどスキルをつけて、ジョブ型雇用されるという道もあります。
幸せになる道を本気で選んでください。間違ってもとりあえず入ると本当に苦しいことになります。

仕事やできない自分に苦しむのではなくて、
適当に就活してしまった過去を苦しむ若手社員を撲滅したいです。時間の無駄すぎます。ですので、企業さんは、親ライオンのように、
可愛くて仕方ない子ライオンを崖に落とすようなことを強いてしまい申し訳ないのですが、本当に何卒宜しくお願い致します。



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