見出し画像

【コーチング視点】オンラインミーティングのコツ

「オンラインミーティング、いまいちしっくりこないな…」

「オンラインミーティングで話が盛り上がらないな…」


という方に向けたnoteです。僕は資格を保有しているコーチ(コーチングを提供するコーチ)であるのと同時に、会社員としてテレワーク中で、毎日オンラインミーティングを行っています。


よって「コーチング視点でオンラインミーティングをうまくやるコツ」のノウハウがいくつか溜まってきたので、それを共有したいと思います。


「コーチング」とは、コミュニケーションスキルの1つ。どういったコミュニケーションスキルかというと、ざっくり言うと、「対話によって、相手の自発的な行動を促すコミュニケーションスキル」です。(この辺の定義は団体や人によって違うと思われます)



①アイスブレイクをしっかりやる


基本中の基本ですが、アイスブレイク、しっかりやりましょう。対面だと、メンバーが集まってくる際に挨拶や雑談が自然と起きますが、オンラインだとそれが起きにくい。なぜなら「発言していいかどうか」がわからないから。つまり、「発言のハードル」が上がっている状態になっています。


「発言が被ったらどうしよう…」と考えてしまいますよね。自分より目上の方などが参加するミーティングだとなおさらそう感じると思います。逆にいえば、自分より若手の方が参加しているミーティングでは、「相手は発言しにくいのだろうな」と考えておくと良いかと思います。


アイスブレイクをやることによって、上がった「発言のハードル」を下げることが可能になります。ホスト役になって、一人一人の発言を促すのがベストですが、それが難しい場合は、自ら業務とは関係のない話をするのも有効です。


そうすることによって、全員の関わり合い方が変化し、共感力が高まり、ミーティングの雰囲気がよくなります。そして発言のハードルも自然と下がります。


対面の時にも心がけたいことですが、発言のハードルが上がっているオンラインミーティングの時にこそアイスブレイクを意識しましょう。


▲アイスブレイクの重要性をもっと詳しく知りたい方はこちらをどうぞ


②リアクションは大きく


基本中の基本が続きますが、大切なことは全て基本の中にあります。オンラインミーティングでのリアクションは大きくとりましょう。


コーチングでは相手に「話をしっかり聞いていますよ。安心して話してくださいね」というメッセージを言語・非言語で伝えることを「承認」と呼びます。


コーチでなくても「この人に話を聞いてもらうと安心するな」「あの人に話を聞いてもらうとすっきりするな」と思う方っていると思います。そういった方は自然と「承認」を行えている、野良のコーチだと僕は思っています。


この「承認」はコミュニケーションの基本であるとともに、最近よく聞く「心理的安全性」を高める非常に有効な打ち手でもあります。


▲Googleは「心理的安全性」を「チームの効果性に影響する因子」の中で最も重要な因子であると定義しています。


先ほどオンラインミーティングは「発言のハードル」が上がった状態にある、とお伝えしました。これは言い換えると「心理的安全性が低い状態」と言い換えることができます。


その状況を打破するのが「大きなリアクション」です。対面だと小さな頷きや「うん」といったつぶやきでも「あなたの話を聞いていますよ」=「承認」ができますが、オンラインミーティングだとそれが機能しません。発言が被らないようにミュートにする場合もあると思います。


なので、リアクションは画面越しでも伝わるよう大きくやりましょう。首は赤ベコよりも激しく振るぐらいがちょうどいいです。手をあげてみるのもいい。笑い声をあげるときはミュートを切ったっていいと思います。あざとくやる。それぐらいの温度感でちょうど良いと思います。


③沈黙を恐れない


先ほども触れましたが、オンラインミーティングの一番厄介なところは、対面だと感じられていた”相手の反応”が感じ取れないところにあります。


なので、少しでも沈黙があると「やばい、なんか話さなきゃ」が対面の時よりも増幅しやすい。空白を埋めるように発言してしまうことも多いと思います。


沈黙には2種類あります。

1.何を発言していいかわからない場合
2.思考を深めている時

1の場合はこれまで通り、相手の発言を促すアクションをとる、が正解だと思います。相手を慮る姿勢素晴らしいです。


ですが、1じゃなくて2の場合も往々にしてあります。相手が2の状態の時に話を変えたり、質問を変更したりすると、相手の思考の時間を奪うことに繋がります。


コーチングをやっているとこの2の状態を見抜け、相手が思考を深めている間沈黙ができるようになるのですが、コーチング習得前の僕自身そうだったのですが、この見極めはかなり難しい。


ですが、大切なのは、「沈黙は困っているからだけではなく、思考を深めている場合もあるのだな」と知っておくことだと思います。そのことを念頭において話を聞くだけで、話を聞く姿勢が変わり、それが相手にも伝わります。そうすることによって場の心理的安全性が高まり、良いミーティングが実現できます。


④無駄なオンラインミーティングはやらない


そんなのありかよ感ありますが、無駄なオンラインミーティングはなくしましょう。


このような状況下なので、コミュニケーションの量を増やすのはとても有効だと思います。ですが、毎日長時間開催したり、開催しても業務の話に終始したりで、有効活用できていない場合もあるのではないでしょうか。


それだとメンバーは疲れてしまいます。そして「自分のことを信頼していないのかな?」と不安に思うメンバーも。


「話をしっかり聞いていますよ。安心して話してくださいね」というメッセージを言語・非言語で伝えることを「承認」と呼ぶ、とお伝えしました。


実は「承認」は「話を聞いているよ」と伝えるだけでなく、その先にある「あなたのことを信じていますよ」を伝えることが本来の目的です。そんな「承認」の中でも最も強力なのが「任せる」です。


オンラインミーティングを頻繁に開催するのは、「任せる」の逆、つまり「管理する」を行うことになり、それは「逆承認」になりうる場合があります。


そうなると当然メンバーの力を最大限に引き出すことはできません。「チームの効果性に影響する因子」の中で最も重要な因子である「心理的安全性」を失った状態になるのですから。


もちろん、コミュニケーションの量を減らせ、と言っているのではありません。むやみやたらにオンラインミーティングを開くのではなく、効果的なオンラインミーティングの方法と頻度を見極め、任せるところは勇気を持って任せる。これをやっていきましょう。


===============


以上です! このような状況下なので、これからどんどん新しい技術や手法を使う場面がやってくるかと思いますが、人に優しく、ユーモアを忘れず、最適なコミュニケーションを探っていきたいと思います。よかったらみなさんの知見も共有いただけると嬉しいです。


▼コーチングご興味あるかたはこちらを


記事にスキをもらえると、スキになります。