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【試算アリ】貯蓄型保険のワナ

こんにちは、おますです。
今回は、保険についてお話していきます。
秋になると、新しいことをはじめたり、新年度から半年経って何かを見直したりする時期ですよね。

先日、社会人3年目の弟から
「返戻率の高い貯蓄型保険に入ろうと思うんだけど、どうかな?」
と相談を受けました。
FP3級を持つ私としては、勉強したことを活かすいいチャンス
実際に調べてみると、驚くべき事実が分かったのです。

「保険、このままでいいのかな?」
「自分で調べてもイマイチよくわからない…」
という方にオススメの記事となっておりますので、
ぜひ最後までご覧ください。


結論

返戻率105%の貯蓄型保険の満期時保険金と、同じ期間積立・運用した投資信託の金額を比較してみると、
最大で約20万円の差があることがわかりました。
今回の記事ではこの驚くべき事実が分かった経緯と、その試算についてご紹介します。

はじめに

弟から相談を受けた私の回答は、
「そもそも貯蓄と保険は混ぜるな危険だから入らなくてよし!」
でした。
でも、弟はイマイチな反応…
そこで、数字を見て納得してもらいたい!と思って具体的な試算結果を提示してみました。

返戻率ってなに?

返戻率とは、「払った金額に対して受け取る金額の割合」のことです。
例えば保険料として100万円支払い、満期時に105万円を保険金として受け取った場合、返戻率は105%となります。

実際にお得なのはどっち?

①返戻率105%の貯蓄型保険に加入する場合
②年利3%で投資信託を積み立てる場合

それぞれを同じ条件にして金額を計算してみましょう。

【条件】
・毎月1万円を5年間積み立てる(元本60万円)
・5年間の積み立て終了後は5年間そのまま放置する(計10年の運用期間)

①貯蓄型保険(返戻率105%の場合)
月1万円を5年間積み立て、その5年後に満期となる貯蓄型保険の保険金
10年後   600000円✕1.05=630000円

②投資信託(年利3%の場合)
月1万円を5年間積み立て、さらに5年間運用した金額
5年後       650000円
さらに5年後 753528円

結果

ここまで見ていただいて、アナタはもうお気づきのことと思います。
試算上、より多くの金額が手元に残るのは投資信託ですよね。
その差はズバリ123528円(約12万円)です。
「差額分のお金はどこへいっちゃったの…?」
と思うかもしれませんが、そうです。つまりはそういうことです。
(分からない方はぜひコメントで聞いて下さい♪)

ちなみに、今回の試算では、投資信託の年利は3%と低めに設定しました。
参考までにこちらを5%に設定してみると、
なんと829583円という試算になりました!
この場合の差額は199583円、約20万円です。

複利の力は素晴らしい!と感動すると同時に恐ろしい…とも思います。
ありがたいことに、実際の数字を見ると、弟も納得してくれました。

おわりに

元本割れなどのリスクもありますので、今回の計算はあくまでも試算です。
そして投資は自己責任で行うものですので、ご注意ください。

しかしながら、自分がこれまで頑張って働いて貯めた大切なお金、ムダにはしたくないですよね。
「自分のお金は人に管理してもらうのではなく、自分で管理するべし」
この言葉に尽きるのではないかと思います。

今日はなんと、相談をしてくれた弟の誕生日です。
おめでたいことに今年入籍をして、家庭を持つようになりました。
これからも健康で、お金と家族を大切に守っていって欲しいと心から願っています。

ここまでお読みくださり、ありがとうございました。

今日も素敵な1日になりますように。

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