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図書館で借りるもの

たまに、図書館へ行きます。
図書館には、本屋さんには置いてないような本があるからいいな、と思います。

これまでに借りた本の例
(1)昭和30~50年代に書かれたエッセイ
発刊当時のものが普通に棚に並んでいて、それだけで異空間に来た気がします。バースコントロールについてとか、時代を感じるテーマの文章も見つかります。
(2)児童書コーナーにある小学校高学年~中学生向けの物語
赤毛のアンシリーズとかムーミンシリーズとか。往年の名作をハードカバーで読める喜びを感じます。
(3)いろんな国の民話
インドや北欧など、自分にとって少しマイナーな国(マイナー過ぎていてもだめ)を選ぶのがコツ。その国の挿絵がたっぷり入っていると楽しいです。
(4)図鑑
石や植物、鳥などの写真をただ眺めるのが好きです。ひとつの分野の中の宇宙の広さを感じます。
(5)図録
重くて持って帰るのが大変だけど、贅沢なおうち時間が過ごせます。

今日借りた本は、中央公論社刊 日本の絵巻シリーズ10「弘法大師行状絵詞(上)」。A3版の大きな図録です。
空海の生きた時代から600年後に、当時の絵師たちが協力して描いた絵巻だそうです。
机いっぱいに開いて、現代語訳や解説にアシストしてもらいながら、流れるような書体や絵を味わいます。
幼い頃の空海の、神童っぽい中にも愛らしい様子。広い空間にシンプルかつ精緻に描かれた絵。雲などでゆるりと場面転換する、絵巻独特の時間の進め方もいいなあ。その雲の形もエレガントで美しい・・・。

空海774年-835年
絵詞作成期間 1374年-1389年
中央公論社「弘法大師行状絵詞(上)」発刊1990年
私が読んでいる今 2023年

図書館の本は、時代の空気から切り離されて、仙人のようにそこにあります。
私が図書館からお借りしているのは、そんな仙界の,、静かな静かな空気なのかもしれません。

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