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拾ってはいけないモノ。怪談・逢魔が時物語「砂場のビー玉」

小さい頃から怖い話が大好きで、
友達と霊を呼ぶこっくりさんをよくしていた。

でも、怖ろしいことが起こった。
その恐怖で、二度と『霊を呼ぶ』遊びは
できなくなった。

それは小学1~3年ぐらいか。
友達と公園で遊んでいるときだった。
砂場で小さく綺麗なビー玉を拾った。

ラッキーと思い、家に持って帰った。
そのビー玉は自分の机の引き出しの中の
宝物にした。

ところが、怖いことがその夜に起こった。
夜中にトイレに行き、部屋に戻って来ると
誰かいる。


見知らぬ子供が、机の引き出しを探っていた。


すぐに、こちらに気づいて大声を上げた。
「僕のビー玉を返せ!」
何度もそう言いながら、こっちに迫って来る。

逃げようとした矢先、その顔を見てしまった。
真っ白の肌に、真っ赤な唇、目は片方だけだった。

信じ難い恐怖に気を失い、寝てしまったようだ。
気がつくと翌朝。

ビー玉はすぐに公園の元の砂場に戻しておいた。
それからはもう何もない。

ただ一度、その砂場に行ったとき、
どこからともなく子供の声がした。

「僕のビー玉、もう取らないよね?」

こっくりさん遊びで『呼んで』しまった子
だろうか。


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        投稿 Y・Aさん(男性・沖縄県)

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