呪われた車に乗ると・・・怪談★逢魔が時物語#2「不穏な車」
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━━ 2023 ━━
★ 怪談 逢魔が時物語 ★
1.30号 #2
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★ 逢魔が時物語へ、ようこそ ★
ここは、あの世とこの世の間にあるユラユラとした境界です。
今宵も、ゾッとする怖い話、不思議な話をお届けしましょう。
新年第2号の怪談テーマは『不穏な車』です。
逢魔プロジェクト主宰・雲谷斎
━ 目 次 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■oma-kwaidan『不穏な車』
・逢魔怪談「2126」
・逢魔怪談「二つの条件」
■Information
イベント 出版物 逢魔が時チャンネル 売店
■oma-column
・表と裏
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逢魔怪談
~~~~~ 「2126」 ~~~~~
亡くなった母の『魂の存在』を感じた出来事がある。
かなり前の話だが、私は念願の車の免許を取った。
しばらくはペーパードライバーだったが、ようやく車を買った。
軽自動車である。
根が慎重な性格だったので、いつもスビードは控え目だった。
しかし、五、六年も経つとだんだん慣れてくる。
そんなときがいちばん危ない。
私はとうとう事故を起こしてしまう。
しかも、シートベルトもしていなかった。
隣に妹を乗せて話をしながら走っていた。
話が盛り上がったまま交差点に進入する。
その瞬間、ドーン! ガッシャーーーン!
強引に右折してきた車と激しくぶつかった。
一瞬、何が起きたのかわからなかった。
頭の中が真っ白になり、ハンドルに突っ伏していた。
生きていた。
私も妹も生きている。
二人とも奇跡的に軽傷で済んだが、車は大破していた。
すぐにパトカーが来て、事故の検証がはじまった。
事故手続きなどをしている間に、妹が驚いたように言う。
「お姉ちゃん、うちの車のナンバー、2126だよ!」
何を言ってるのかわからなかった。
妹の説明を聞いて、あっ! と思った。というか納得できた。
2126は亡くなった母の誕生日だった。昭和21年2月6日。
車を買った当時、まだ希望番号も選べない時代だった。
ディーラーから当てがわれた番号が2126だった。
何も気にせず、母の誕生日とは結びつけたこともなかった。
こんな酷い事故だったのに、軽傷で済んだのは
母が守ってくれたのではないのか。
「母さんは、お前たちのことをずっと気にかけてたからなぁ」
父はその偶然の話を聞いて、しみじみと言った。
・投稿:S・Nさん(女性)
《雲谷斎のイッチョ噛み》
まぁ偶然と言えば偶然なんやろけど、逢魔が時物語としては
これは亡くなられたお母さんの見守りとしたい。
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逢魔怪談
~~~~~ 「二つの条件」 ~~~~~
あれは決してカーラジオのせいではない。
私は北海道のほぼ中央に位置するA市に住んでいる。
仕事の都合上、よく道北管内に打ち合わせや現場作業のために
出かけることが多い。
そのときはいつも車を使う。
延々と続く国道を車で移動し、幾つもの町を通り過ぎる。
ただ、このいつものルートには『魔』がひそんでいる。
路線上のとある町を走り抜け、峠を降りると麓の町に入る。
狭い市街地を抜ける右カーブのところが鬼門なのだ。
毎回ではないが、訳のわからない異変が起きる。
何度か体験しているので、どういうときに起きるかはわかる。
まず同乗者がなく、私一人で運転をしているとき。
そして、何も考えずただ道路なりに、前方の車と車間を取って
無意識に追尾しているような運転をしているときだ。
その二つの条件を満たしていると……。
耳元で突然、「わっ!」という大声が聞こえる。
この奇妙な体験を何度かしている。
怖いというより、驚いてしまう。
起きる場所も条件もわかっているので、気をつけていると
回避できる。
しかし、うっかり忘れていると、突然それは起きるのだ。
私は一人で運転するときは、じつはカーラジオは点けていない。
だから、断じてラジオの音量異常ではない。
・投稿 K・S.さん(男性・北海道)
《雲谷斎のイッチョ噛み》
その親切な声のヤツ、居眠り運転しそうなときに起こして
くれてるんとちゃいますか。北の町の世話焼き幽霊や。
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【読者便り】
明けましておめでとうございます
今年も面白怖い逢魔が時物語を楽しみにしております。
「キャラクターカード」12.30号 ★★★★
このカード、呪物コレクター垂涎のブツとちゃいます?
「忘れ物」12.30号 ★★★★★
お家に帰りたい傘の大冒険、ちょっと泣けてくるなあ。
<maoさん(女性・東京都)>
「今年はちょっとマイナーチェンジしてます」雲
師匠いつもありがとうございます。
『コワイ女』題名から、かみさんのことなんて思って
しまう弱虫。
変な体験しても1行で終わってしまう。投稿したいなぁ。
<のぶさん(男性・東京都)>
「遠慮なしに投稿してくださいよ、楽しみです」雲
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コロナは怖いことない、経済立て直しやという風潮になって
きた。インフル並みに引き下げられるらしい。日本で亡くな
る90%は70~90代のお爺お婆。つまりやね、高齢者がどん
どんコロナで死んでくれたら、超高齢化社会の問題はちとマ
シになるっちゅう寸法や。物事のすべてに表と裏があるね。
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