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HIKAKINとニーチェ

ニーチェは「道徳の過剰の不道徳性」ということを言ったのだ。道徳が現実を追い越すとき、ニヒリズムの時代となる。

件の文春砲は、このうえなくわかりやすい案件なので、わざわざ論じるまでもないと思う。ヒカキンみたいなニヒリストにとっては、あの程度の”スキャンダル”の火消しくらい、造作もない。

ネタとして昇華(韓信の股くぐり的な)してしまう、それだけの話である。

今回、ヒカキンと比較されることになった松本人志も、さっさと謝罪すりゃあ、事態はここまでこじれなかったかもしれない。何年間かの謹慎くらいで済んだんじゃないかな、と思う。

でも松本だってバカじゃない。そのくらいのことは分かっていたはずだ。

つまり「だからこそ」松本は信頼できる、という見方もできる。人間を信じているのは、ヒカキンではなく松本人志のほうである。

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