#54 1971:その年、音楽が全てを変えたvol.1
Apple TV+にて、『1971:その年、音楽が全てを変えた』エピソード1を観た。
タイトルの通り、1971年当時に世界に影響を及ぼしたアメリカの音楽シーンの動向である。
政治的にも文化的にも激動の時代でもあった1971年は、現代ともシンクロする当時の社会状況を描いたものである。
アメリカは、より過激化していく学生運動やベトナム戦争に疑問を持っていたニクソン政権の時代で
政治の不当性や社会の問題を音楽が言葉を代弁していた。
音楽で世界を変えようとしていたのだ。
マービン・ゲイの代表曲でもある「What’s Going On」は、実弟がベトナム戦地へ移送されたことを憤慨し、この曲を作った事。
私は、そんな背景も知らずBGMとして良く流している。
とてもキレイな優しいメロディである。
当時の若者は共感し、曲調に惑わされた親達も一緒に歌っていた。
素晴らしい音楽だったからこそ、誰の心にも響いたのだと思う。
そしてこの時代に忘れてはならないのが、元ビートルズのジョン・レノンだ。世界の理想の姿を唄った1971年 発表「イマジン」や「Happy Xmas (War Is Over)」。
ジョンは音楽で激動する社会のバランスを取ろうとしていた。
長期化し混沌とするベトナム戦争が終息してほしい願いを込めて作った「Happy Xmas (War Is Over)」は、
クリスマスを祝い、幸せを願うシンプルな歌詞だが、寄り添うように世界に問うている。「War Is Over(戦争は終わった)」「IF YOU WANT IT(あなたが望むなら)」と繰り返し歌っている。
どうしたらいいかわからない時ほど、無関心になってしまう。
何かをしないより、したほうがいい。
小さな選択でも、それはやがて大きな効果が生まれる。
何よりも自分にも出来ることを嘘をつかず正直に生きたい
1971年代の音楽は、聞くだけのものではなく、心に染み込んでくる叫びのように感じた。何気なく聴いていた曲の背景を知ることで、そこに込められた想いを感じ取ることができた。
1971年は、音楽が時代を映す鏡だったというより、音楽が時代を動かしていた
エピソード2もまたの機会に書いてみようと思う。
最後まで、お読みいただきありがとうございました。
godaigenso
よろしければ、サポートお願いいたします。いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせて頂きます。