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【ジュブナイル官能小説】再会したらあの娘と兄妹(第2回)(全31回)「彼女が妹になる?」

(この記事はおよそ4分でお読み頂けます)
中学の時、肉体的発育の早かった同級生の麗華が気になっていた純一。高2の時、父親が麗華の母親と再婚して麗華が妹になる。中学3年生の純一の実の妹、恵梨香は麗華に憧れており・・・

純一が再び目を覚ますと、既に恵梨香はいなかった。純一がリビングに行くと、父が新聞を読み、恵梨香がTVを見ていた。

恵梨香の前には空のヨーグルトの容器が置いてあった。朝食代わりに食べたのだろう。純一を見ると、父が口を開いた。

「ちょっと二人に大事な話がある。恵梨香、TV止めてもらってもいいかな。」

純一が、恵梨香の横に座る。純一と恵梨香がテーブルを挟んで父と対面する形になった。

「お母さんが亡くなって3年経った。二人にも色々と迷惑をかけてすまない。それにお父さん自信も寂しい・・・実は好きな人ができた。再婚したい。」

「・・・。」

純一は無言だ。実の母の記憶がまだ鮮明に残っている中で新しい母親なんて迎え入れられるのだろうか。

しかし女手がなくなって日々の生活が大変なのも事実だ。それに父親もまだ40台半ば、このまま残りの人生をずっと伴侶なしで生きて行くというのはあまりに寂しすぎるということも理解できる。

しかし恵梨香は、感情のままに反発した。

「お父さん、酷い。お母さんのこと忘れちゃったの。私、嫌。」

場の空気を察して純一は話を進めようとする。
「お相手はどんな人なの?年齢とか、結婚歴とか、そういうことにもよると思う。」

「年齢は3歳下。早くに旦那さんを亡くして長く母子家庭だったそうだ。そうそう後から知ったんだが、一人娘さんが中学で純一の同級生だったそうだ。水間さんって言うんだけど、そうだったのか?」

「えっ、水間。あの水間麗華のこと。」

「やっぱりそうだったのか。同級生と家族になるって複雑だとは思うけど。まあ、今日は、お父さんの気持ちを伝えただけだから。少し考えてみてくれ。」

麗華は、発育が良く、特におしりと太ももが成長した体格のせいか運動は純一以上にダメだったが勉強は良くでき、定期試験では学年でほとんど3位以内に入っていた。

麗華は天才肌らしく勉強よりも漫画やアニメといった空想の世界に没頭しあまり勉強熱心な様子は見せなかった。

前述の通り純一とは三年間同じクラスだったが男子とはあまり接点がなく、アニメおたくの男子達と時折、話をするのを見かけるくらいだった。

しかし純一は、運動神経に対するコンプレックスからガリ勉をしている自分に比べて趣味に没頭しながら悠々と成績上位にいる麗華に憧れのような気持ちも抱いていた。

麗華は前髪を残さない形で髪の毛を全部後側に流して固くポニーテールに縛っていた。

恐らく麗華はあまりおしゃれには気をつかっていなかったのだろう。しかし、その髪型のせいで露出している白い肌の広いおでこと、襟元の白いうなじがまぶしかった。

純一は、自分の気持ちが恋心だとは気づかず憧れと発育の早い女子に対する性的な興味の混じり合った物なのだと思っていた。

麗華の成績なら純一の通っている学校にも合格する力は充分あったのだが、ガツガツ勉強するのは嫌、という理由で実力には不釣り合いな女子高に進学したのだった。

女子高に進学したのは男子の目を意識することなくのんびり過ごしたいという麗華らしい考えの現れかもしれないと純一は思った。

純一が高校に進学した後も、現在通う高校の同級生の女子やグラドル達に交じって麗華はお気に入りのおかずローテーションに入っていた。

最初、難色を示した恵梨香も結局、再婚を受け入れた。

元々、恵梨香も麗華には憧れていたのだ、いや憧れというより恋愛対象として好きだったといった方が良いかもしれない。

恵梨香は中一の時に文化祭の運営委員になった。三年の麗華も運営委員で、恵梨香の面倒を見て可愛がってくれたのだそうだ。

恵梨香は勉強があまりできる方ではないので学年で常に3位以内、女子では常にトップという麗華が尊敬の対象であり、細かいところまで気配りができ思い切った決断もできる麗華の性格がとても大人に見えたのだった。

そして、この年代の女子には良くある、年上の女子を恋愛対象として好きになってしまうという症状に陥ったようだった。

そうは言っても実際にしたことは、隠し撮りした写真の切り抜きをクリアファイルに入れて持ち歩く程度の物ではあったが。

結婚式などは開かれないことになったが代わりに顔見世も兼ねて少し高級なレストランで食事をすることになった。純一の父親が、まず口を開く。

「私が高柳純蔵です。そして息子の純一。麗華さんとは中学の同級生。そして恵梨香。」

続いて麗華の母親が口を開く。

「水間早苗です。そして娘の麗華。」

麗華は白い長そでのブラウスを着て、膝丈のベージュのスカートの腰に白いベルトを飾りに巻いたという大人っぽい恰好で、髪の毛は中学の時とは違って、両脇で束ねて胸のあたりまで下していた。長めのおさげ髪といった髪形だ。

前髪は目の上で切りそろえられており広い額は隠されて中学の時とは違ってぐっと洗練された印象を与えており、おしゃれに気を使うようになった麗華に対し純一は意外に感じるとともにドキリとしたのだった。

「純一さんとは、誕生日が三か月違い、純一さんの方が早いので、純一さんがお兄さん、私が妹になります。」

そういって、麗華はペコリと頭を下げた。

「憧れの水間さんがお姉さんなんだぁ。」

「恵梨香ちゃん、これからは、私も高柳よ。」

「うーん、じゃあ、お姉ちゃんって呼ぶのかなぁ。」

「お姉ちゃんって、なんか嫌。名前で呼んで。麗華ってね。ふふふ。」

「じゃあ、麗華ちゃん、って呼ぶ。お兄ちゃん、と麗華ちゃん。」

恵梨香は純一と麗華の顔を交互に見ながらとても嬉しそうだった。

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