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神社の神主さんと仲良くなりました&今更な地元への郷愁。

あなたの地元に神社はありましたか?あったとしても、なかなか深く触れる機会はないのではないかと思います。せいぜい七五三や祭りなどの行事に参加するくらいですよね。

私もそうでした。家から100mほどのところに小さな神社があるのですが、気が向いたときにお参り、一円玉や五円玉を落として終わりでした。



読みたかったやーつ。ヒルコちゃんkawaii

その日は図書館に行った帰りで、大して滞在するつもりはありませんでした。年を食ってきた犬の無病息災とか、就活の成功とか。気休め程度に祈って帰るつもりでした。
でも、鳥居のところで神主さんと世間話を初めてしまいまして。私は口下手なんだけども人と話すのは好きという中々変な性質を持っているので、ちょうど暇だった神主さんの話を嬉々として聞き始めたのです。

最初、神主さんは失礼ながら滑舌に難があって(ご高齢だから仕方ないのですが)私は内面渋い顔でした。幼少の頃から通っているのはいえ、この小さな地元民しか来ない神社にさしたる興味もありませんでしたし。

立派に見えるでしょう?
でもこれが最大の見所さんなのです。

でも、神主さんの神社エピソードに耳を傾けるにつれ、私はどんどん引き込まれていくのを感じました。中でもビビったのはこの辺りですね。

・この神社は古墳時代の古墳が元になっている…ある聖人が死ぬより遥か昔に起因していたんですね。
・神社にも格式があるのだが、この神社は『宮』である。天皇様など皇族に縁がある、最上ランクの神社。何か祭事の際には、諏訪大社など大手(と言うとちょっとおかしいかな)からも神主が出向いてくる。
・実際に、先代の天皇様が訪れたことがある。

小さい頃からショッボーイと思っていた神社、実は日本有数のパワースポットだった件について。ごめんなさいね、うちの犬を参拝に連れて行こうとして。超絶不敬でした。

神社エピソードもすごかったのですが、この広川町唯一と言える『稲村の火祭り』やそこに携わった方々の苦労、神主さんの身の上話も聞くことができてすごく親しみが持てました。

中でも印象的だったのは神主さんの表情ですね。中年の頃までは教師を転々とされていたらしく、常に笑顔なんですよ。これの何が素晴らしいって、多くの老人は年をとると表情筋が衰えて、いっつも何が不機嫌なんだかわからないツラになるじゃないですか。
この神主さんはどれだけの子供たちに笑顔を届けてきたんだろう。そう思わせてくれました。

帰りしなに長い時間話したからと芋けんぴ(超美味しい)と大王松(超巨大な松ぼっくり)をもらい、私の心の笑顔でいっぱいです。
神主さんと話始めたのは偶然だったのですが、それによって今更地元の魅力を再発見しました。

公務員試験、どうしたもんかなあ。


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