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【日記】2024/04/26

ぐっすり眠れた朝。昨晩は、たしか「お探し物は図書室まで」を24時半くらいまで読み進めて、瞼が持ち上がらなくなって布団にもぐりこんだのだった。

読みかけの本をリュックにつめて、産婦人科へ薬をもらうために出かける。あれもこれも気になってしまって、いつも読み切れないのに本をたくさん持ち歩く癖がある。

そう、外はすっかり初夏日和。最高気温25度。今日は上着がなくても大丈夫そう。自転車を漕げば、少し汗ばむ。コーラルピンクのシャツにカスタードクリーム色の靴下な休日。

産婦人科で診察券を出せば、今日は採血だと宣告され、動揺する。血圧測定で気を失わないように1.2.3…..と数を数えながら呼吸に集中する。力が入らない。リュックが重たくて数十分前の自分を呪う。

看護師さんを前にして、涙がぼろぼろこぼれ、ベットで横になりながら採血される。年に数回とはいえ、採血が本当に嫌で、環境も変わったことだし、休薬を考える。採血後もしばらく横になっていたけれど、待合室にたくさんの妊婦さんたちがいたことを思い出し、「もう大丈夫です!」と笑顔を作って検査室を出て、びしょびしょのマスクで待合室でお会計を待っていた。

処方箋を薬局に出したあと、友達の誕生日プレゼントに取り寄せた本を取りに電車に乗って本屋のある街へ。

近くに気になっていた立ち食い蕎麦のお店があったので、覗いてみれば、仕事休憩中だと思われるスーツ姿の男性たちが列をなしていた。後ろにちょこんと並ぶ。

前の人をよく観察して食券を買い、もたもたと入店したら、店員さんに「ここに食券入れて、ここでお待ちくださいね」とてきぱきと対応してもらう。私が食べている間にも、お客さんはどんどん入れ替わり、少し照明の落ちた店内で黙々と人が食べては、入れ替わる空間がなんだか異質だった。

オフィス街では、社員証を下げた人が、あちらこちらで一人でごはんを食べたり、iphoneをいじっていたりしていて、大学時代の昼休みを思い出した。教室にいられなくて、誰もいないところでひとり時間を過ごしていたあの頃。なんだか嬉しかった。あの人もこの人も、このあと、みんなのいる職場に戻ってもうひと頑張りするのだろうな、エネルギーチャージ、と思う。

本屋で本を受け取り、帰りにコーヒー屋に寄ろうかと思ったけど、猫が待っているので、はやめに帰路へ向かうとする。

じゃあ家で甘いものでも食べながらコーヒーと共に読書をしようと思うも、お菓子を作る元気はなくて、スーパーのお菓子の棚の前で、ココナッツサブレにするかマリービスケットにするかを悩んだ挙句、両方購入し、図書館で本を借り、帰宅する。

猫がみゃーみゃー鳴いて、コーヒーを淹れたり、本を用意する私の後をくっついてくる。

今月で一度落ち着いたカウンセリング。
最後の時間で海外旅行の話が出てきて、そういえばずっと北欧に行きたいなと思っていたのだったと思って、久しぶりにその手の本を読んだら、やっぱりヒュッゲやフィーカだったり、動物モチーフの雑貨に心が惹かれる。梨木さんのエッセイ、今が気分かもしれないと借りてきた。

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