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2023年に読んで良かった本

2023年から2024年の年またぎ本は、蟹の親子さんの「浜へ行く」です。
今も、ちびちびと読んでいる。
仕事終わりに夜な夜なビールとお皿に開けたポテトチップスでだらだら読んでいる。すごくいい。

あけました。
年明け心がざわざわする出来事が多くて、正直電車に乗ったり、布団で目を閉じるだけで勝手に苦しくなったりしていて、今日も1日家に引きこもっている。

気づけば、2023年を振り返りもせず、もう7日。せめてもの、去年の読んだ本でよかったもの5冊。

1.ずっと、おしまいの地/こだま


こだまさんと旦那さんが中華料理屋さんに行った時の話が何度もお守りになった。旦那さんがパニック発作を起こした時の自分の粛々とした対応、そして旦那さんの症状がおさまったことを文面で「ひょこっと現れた。」と書いているところにぐっと救われたのを覚えている。ひょこっと。ね。

2.くもをさがす/西加奈子


西さんのサイン会に行けたことも去年の良い思い出。かけてもらって嬉しいであろう言葉を伝えることより、自分から出る全力の言葉を伝えることを思った西さんへのお恥ずかしいお手紙も。温かくて包容力があるだけでなくてエネルギッシュな文章はとても元気になる!

3.試着室で思い出したら本気の恋だと思う/尾形真理子


これを読んでいた夏、好きとか一緒にいるとかが自分の中でぼろぼろだったこともあって、カウンセリングとか心療内科で泣いては彷徨い、本を貪るように読んでいた。私とここが合わないから、私があんなふうに受け取るから、こんなに悲しかったり苦しかったり・・・原因追及に励んでもあんまり改善がなくて、しんどい状態だったけれど、「なんだ私もただ相手が好きすぎただけじゃん」とピッとなった。(ピッとは)


4.傲慢と善良/辻村深月


「真面目でいい子の価値観は家で教えられても、生きていくために必要な悪意や打算の方は誰も教えてくれない」本文より

5.夫婦間における愛の適温/向坂くじら


エッセイ好きな私の2023年ベストオブエッセイがこちら。深い考察、表現に奥行きがあって、かつ言葉遣いのテンポもよく。だから、文章の温度が丁度良い。エッセイの合間に詩がはさまっているのも、らしさがでるエッセイで良いな。

以上。
2024年は書評を読んで、読んで書くことを学びたいな。読んでるだけでもいいけど、やっぱりもったいない気もするなと思って。そして、本のお友達を作りたい。

本に限らず、今年も出かけたり、お菓子作ったり、パン作ったり、生活を続け、ぽつりとnoteに現れるかもしれません。よろしくお願いします。

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