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3000文字チャレンジ!第104弾!【楽】

ある日、姪とゲームで遊んでいたら面白いことを言い出した。「楽にできるゲームが好き。」と。ゲームはむずかしく「ナニクソっ」となり、ゲームに熱中するものじゃないのかな、と聞いてみたところ。

「楽にカンタンに勝てるゲームが面白い。」とのこと。たしかに楽に勝てるゲームも面白いと思うが、単調な作業になってゲームがつまらなくなるのではないだろうか。

コツコツとキャラや図鑑を埋めるゲームも、姪ちゃんは飽きたと放りだした。108匹のキャラを集めるゲームにハマったりしたものだけど、姪ちゃんはコツコツ収集するゲームも嫌いなようだ。

ゲームに熱中したら、延々とゲームで遊んだもんだ。ファミコンの土管職人からはじまり、途中からドラゴン感0になったシリーズ物や、冒険の書は消えました。の失望感。

スーファミが発売され、クッパがアップになる画質に驚いたり、近未来カーレースの画面のキレイさに驚き、1日中ゲームをしていた。

プレイステーションがディスクになったときの衝撃よ。カセットに「ふ~っ」と息を吹きかけ必要がなくなったのだ。ペロンと舐めてたやつもいたな。

パソコンが普及しだしたころ、オンラインゲームに手をだした、これがいけなかった。オンラインゲームはひたすら時間を盗られるは、めんどくさい作業を延々しないとダメだわ。ほんと苦行よ。

しかし現実で勉強したり、労働するよりは、ゲームをしているほうが楽だった。そんな楽なほう、楽なほうに流される人間なので、バカ高校にはいり、バカ大学に入学し、氷河期世代直撃でエラい目を見た。ひたすら楽を追い求めた結果キリギリスのように、凍死寸前であった。

若者諸君よ、勉強がすべてではないが、勉強はしておいた方がイイぞ。資格などを取得しておけば、のちの人生が楽になる。さらに人生を豊かにするためには、読書などもいいだろう。読書をすると眠くなる。なるほどなるほど、楽に寝ちゃえ。昔はホテルのベッドの横に『聖書』がおかれていたものさ。読書して寝るためなのかな?とは思う。

小学生の卒業文集に「目覚まし時計に起こされない生活をしたい。」などと書いたボクからのアドバイスだ。

悲しいかな目標はまったく達成できていない。今現在NOW、目覚まし時計に起こされている。50代ぐらいで楽隠居できるんじゃないだろうかと、漠然と考えていたが、どうも雲行きがおかしい。60代でも年金をもらえない気がする。そして貯金も心もとない。これはヤバいと思い、株に手をだしたら、貯金が半分になった。

株はしっかり勉強してからはじめるコト。ちょっと雑誌を買って高配当銘柄、株を買って配当生活。みたいな銘柄を適当に買うと痛い目をみるゾ。株を買ったからといって楽に稼げる人は少ないと思う。しっかり株の勉強をすることだ。楽に生活するためには、しっかりと勉強する必要がある。なにを言ってるか分からなくなってきたが、きっとそういうことだ。

楽隠居もできないこの身、どのような楽隠居をしたいかを毎日、妄想している。妄想するだけなら無料(タダ)だからな。エッチな妄想をするより、楽隠居のことを考えるのが楽しくなってきた。これが老いか。

どのような楽隠居を妄想するのか。

たとえばこうだ。朝はガラスから降りそそぐ日光に起こされる。洗顔、歯磨きをし、炊飯器のスイッチをいれ白米を炊く。白米が炊き上がるまで、家の近くにある自分の農園にでかけ、畑の雑草を抜いたり、水をやったり、収穫できる野菜があれば収穫しておく。

家に帰り、お湯にかつお節をたっぷりいれ出汁をとり、ネギとワカメ、豆腐をいれ、信州みそを溶きいれ味噌汁を作る。昨夜塩と大根で作った一夜漬けもとりだしておく。昨日買っておいた塩がふいている、高血圧の人間が食べたらひっくり返るほど塩辛い塩鮭を焼く。

炊きあがった白米、塩鮭、一夜漬け大根、みそ汁。これぞ日本の朝。

朝食を食べ終わったあとは、掃除洗濯をゆっくりとこなす。腹が減れば、朝の白米をつかい、食べたい料理をつくる。白米の気分でなければ、うどんやラーメン、蕎麦をすするのもいいだろう。好きなものを好きな時間に食べられる自由よ。

昼食を食べおわったら、縁側で読書と洒落こもう。ポカポカやさしい日光に照らされながらの読書は至高、至福。4~5冊ほどの本を横におき、一章ずつ読み、本をとっかえひっかえ読んでいく。

少し暖かいときは、キリンさんのキンキンに冷やした瓶ビールをあけ、透明なコップになみなみ注ぎ、一気にゴクゴクと飲み、ぷは~と。2杯目からはゆるりゆるり味わいながら飲んでいく。本にこぼさないように注意だ。

眠気をかんじれば、そのまま昼寝だ、シェスタだ。寒いときは毛布を忘れずに。

昼寝後は散歩と食料の買い出しを楽しむ。ブラブラと歩き、花や小鳥を観察しながら歩くと季節の変化を感じられる。近くに神社があれば、参拝するのもいいだろう。「今日も1日無事すごせました。ありがとうございます。」と神様に感謝しておくと、死んだあとイイことがあるかもしれない。

スーパーにつき、冷蔵庫に余っていた食材、収穫した野菜を思い出し、なにを食べたいか考える。大根があったな、豚かブリと煮るか、はたまたオデンにするか、スーパーの陳列棚を見ながら、ゆっくり考える。

牛肉が半額になっていた、今日はステーキに決まったようだ。700円ほどの赤ワインも買う。ワインの味はわからないのだ、安いので十分舌を楽しませてくれる。

スーパーから帰ってきたら、手洗いウガイを忘れずに。さっそく肉を焼く準備をしていく。

七輪をよっこらしょと取り出す、着火剤をいれる。叩くとキンキンと音がする炭をいれ、火をつける。アルミホイールにつつんだジャガイモを放り込んでおく。

大根を千切りにし、塩をパラパラと振っておく、大根から水分がでてきて、しんなりしてくる。お手軽な大根サラダだ。

黒い炭が、カンカンに赤くなれば、牛肉を焼いていく。炭に落ちる、牛の脂、もったいないような気もするが、ジュっと音とともに炭の香と牛の甘い香に牛肉が燻される。鉄板ではできない芸当だ。牛肉の焼き加減は、牛肉の中央が赤にちかいバラ色が理想的だ。

熱しておいた黒光する鉄のステーキ皿におく。ジュワァと牛肉に焦げ目がつく。七輪の炭を手早く火消壺にいれ、ジャガイモをとりだしておく。

スーテキはあつあつを食べるのがうまいのであって、冷めたステーキなんかはアツアツの白米にのせ、ステーキ丼なんかにするといいのではないか。

炭火でやいたステーキにフォークをさし固定し、ギザギザな刃先のナイフでギコギコとステーキを切ると、ステーキの肉汁が溢れだすと同時に、鉄板の熱によって蒸発し、鼻を楽しませてくれる。

ここで少し赤ワインをふくみ、口を湿らしておく。これはチリの燦燦とした太陽を一杯あび、大地の厳しさ、フレーバーを感じるコシの強く、アルパカが飛び跳ねているワインだな、などとソムリエごっこを楽しむ。ひとりなので恥ずかしいことはないゾ。

切り分けたステーキを口に運ぶ、グニグニ、モグモグと咀嚼し、ゴックンと胃の中に収める。うん、ちょっと硬いな。牧草の香りはいいが、肉の味は平凡、平坦、普通だな。そんな日もあるさ。残りのステーキも赤ワインと一緒に流し込んでやる。

夕食の片づけをし、あとはブランデーやウィスキーを飲みながら、海外ドラマをみながら、眠気がくるのをゆっくり待つ。

あぁ~なんと素敵な楽隠居か。金さえあれば、スグにでも楽隠居したい。だれか1億円ぐらいくれませんか。

ニュースをみていて、よく考えることがある。この人達もう十分楽隠居できるお金もってるだろうにまだ働くんだなと、政治のニュースを見るたびに思う。

政治の話でもしようかと思ったが、3000文字になってしまった。

ブログもやってます。


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