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知識整理をもっとロジカルに!合格する「まとめ表」の作り方、教えます。

司法試験の知識はとにかく膨大です。知識を整理するために、まとめ表を作る方も多いんじゃないでしょうか?

でも、これって意外と苦労するんですよね。整理するために描いたはずの表が結局ぐちゃぐちゃになったり、そもそもどうまとめていいかわからなかったり……。

そんな一筋縄でいかない表作りですが、意外にもそのメソッドに焦点を当てた講義はほぼ皆無。多くの人が自己流で悪戦苦闘していることと思います。

しかし、実はあったんです。「うまく表が作れない」「知識が整理できない」という我々の悩みを一挙に解決してくれる魔法のような講座が。

今回は、そんな「知識をうまくまとめたい!」と考える全ての人にオススメの講座、『表を使って知識整理』(金井高志先生)のレポートをお届けします!

※なお、この講座をフル活用するためには金井先生のご著書『民法でみる法律学習法』の準備が必要です。本そのものも大変な良書ですので、「まだ持ってない」という方は購入を検討されてみるのもよいと思います。

1.講座の流れ

副題の「ロジカルシンキングで合格を!」から分かる通り、この講座は『ロジカルシンキング第一弾』の続編です。もっとも、「ロジカルシンキングとはなにか?」という簡単な説明はありますから、この講座から受講しても問題はありません。(第1弾もオススメです!)

本講座は、①図表作成メソッドの概要→②グループディスカッション(以下、GD)→③GDを踏まえた質疑と解説、という構成になっています。

私自身は図表作成メソッドの概要を説明したパート①(動画⑴)とGDを踏まえた質疑応答パート③(動画⑵)のみをアーカイブ受講しました。

が、実際にパート②GD(アーカイブ非公開)に参加した他のライターに感想を聞くことができましたので、そちらもお伝えしたいと思います!


図表作成メソッドの概要(動画⑴)

ここでは図表作成のメリットから図表を作る際の指針・注意点まで、図表作りに悩む受験生が知りたいことがたった16分に凝縮されています。ここだけでも一見の価値あり。

内容の濃い16分間ではありますが、金井先生のまさに論理的で明快な語り口のおかげで、理解に困るということはないはずです。

「どういう時に、どういう事項について表を作るべきなのか?」という具体的なところまで指導されているので、私のように「どこまで図を作ろう…」と悩む人は、このパートを視聴するだけでも多くの疑問が解消されると思います!


グループディスカッション

ここでオンタイム視聴した方は、GD形式で練習問題にチャレンジ!

この練習問題は「既にある表をどうすれば改善できるか」を議論するというもので、問題そのものが非常に興味深かったです。

具体的には、予備校本記載の「売主の担保責任」や「時効の更新・完成猶予」のまとめ表に手を入れるというもの。

金井先生もご指導されている通り、まとめ表はゼロから作るのではなくテキストの図を叩き台に作るものですから、非常に実践的な課題だと思います。

慣れない作業ということもあってか、実際にGDに参加した方は結構苦労されたようです。しかし、金井先生と安田先生がグループを回ってフォローは充実しており、落ち着いた雰囲気でされていたとのことですから、初めての人やOLSに入ったばかりの人も安心して参加できそうですね!

実はこのGDはOLS初の試みで、これからも徐々に増やしていく方針とのことです。

ロースクール生などはGDの機会に事欠かないでしょうが、社会人受験生など一人で勉強しなければいけない受験生にはなかなかできない貴重な機会だと思います。その意味でも参加を検討してみるといいかもしれません。
 (というか、私も参加したかったです……)

GDを踏まえた質疑と解説(動画⑵) 

ここではGDを踏まえて、金井先生から受講生に対して質疑を繰り返しながら、さらに実践的な図表作成のポイントが講義されます。

まず形式面として、この質疑応答方式は参加者の方(当然緊張されたでしょうが)にはもちろん実り多かったと思うのですが、アーカイブ視聴でも本当に勉強になりました。他の人の視点を知ることができるのはやはり双方向授業の強みだと思います。集中力も途切れません。

そして肝心の図表作成について。

実は私自身、結構図は書く方で、先生が指摘されていた法律や基本書の目次をロジカルツリーにまとめるというのは、既に実践していました(ちょっと嬉しい)。

これをやると、たしかに事例問題も「今、どこが問題になっているのか」がクリアに見えてきて、事案分析もかなり楽になる気がします。

しかし、実践している私にとっても本講義は非常にためになる講義でした。私はここまで厳密に明快には実践できていませんでしたね。まさに「自己流で悪戦苦闘」していた訳で、講義を聴いて「もっとブラッシュアップする余地があるな」と眼から鱗の連続でした。

「MECE」というロジカルシンキングの思考法(詳しくは講義で実例を踏まえて解説されております)、明日から取り入れていきたいと思います。

そんな訳で現時点で「表のまとめ方なんてわかってるよ」なんて人も是非受講してみてください! きっとプラスになる講義だと思いますよ!

2.受講した感想

最初にも述べましたが、図表作成のメソッドを解説する講義は私の知る限りほぼ皆無です。それをここまで体系的に指導されていることがまず衝撃でした。

「そもそもロジカルに整理できてないと、ロジカルな文章が書けない」という言葉が特に印象的でしたね。まとめ表は短答対策に限られる訳ではないと強く意識するきっかけにもなりました。

私自身、本講義の内容を取り入れて、もっとロジカルに知識をまとめていきたいと思います!

動画のアーカイブはこちらから

https://lounge.dmm.com/detail/2196/content/12201/
(執筆・梶原恭二、編集・OLS編集部)


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