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塩の大切さ

足かけ10年、梅干し作りをしています。
梅干しの材料といえば、梅、赤紫蘇、そして塩のみ。

この中で一番味に影響する大切なものは、実は塩だと思っています。 

梅自体には品種によって、硬い・柔らかいなど確かに違いはあります。つけるタイミングも大切です。ですが味そのものは無農薬のものでもスーパーのものでも、ものすごくかけ離れることはない。 

だけど、おいしい梅干しを作りたいと思ったら、塩は、塩だけは、こだわった方がいいのです。 

健康のためにも。 

こんな本に出会って読んでみました。

『日本人には塩が足りない』

たまたま出会った本でしたが、著者は私が梅干づくりのとき愛用している海水塩、「海の精」の代表の方でした! 

減塩がどれだけ叫ばれても、日本人から高血圧は無くなりません。高血圧の原因は、ドロドロ血にあるため、健康な食生活を送るなどしてそれを何とかしなければ、血圧を下げるほど減塩をしたとしても根本解決にはならないとのことです。  

今日本で多く叫ばれる健康法は割と西洋から入ってきています。西洋人は肉食なので、実は肉の中に含まれているナトリウムを摂取しているから、塩が過剰にならないように気をつけないといけないのですね。 
日本人はどうかというと、古来から菜食。野菜の中にはあまりナトリウムは含まれていません。加えて、菜食だとカリウムというナトリウムを排出させる成分を摂ることになるのです。だから醤油や味噌、梅干しをはじめとした漬物で塩分を補給してきたのです。 

だから、日本人が塩分を気にして味噌や漬物を控えるのは間違いです。

よい塩を選ぶコツは、ナトリウムの純度の高いものでなく、私たちの母なる場所、海から採れたミネラルたっぷりのものを選ぶことです。 

私は去年、ご縁があって、多くの方々に海の精で作った私の手作り梅干しを食べていただきました。多くの方は味に感動してくださって、こんな素人が作った梅干しを、「来年も食べたいわ」なんて言ってくださっています。手づくりの梅干しとて、味がイマイチなものもあるよ、と教えてくださった方もいます。私は、きっと塩が違うのだと確信しています。  

他にも、「中国の兵隊は戦いの前に塩を食べて英気を養い、帰ってきたら塩を抜かれて大人しく従順になるよう仕向けられた」など、面白い逸話もあって楽しく読むことができる本でした。今、電車の中でパーっと読んだだけでも多くの学びがあったので、私はこれから精読してみようと思います^_^

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