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烏梅

烏梅というものに出会いました。うばい、と読みます。 

出会いは、奈良市の発酵料理のお店、らふぁえろさんで。 

未熟な梅の実の燻製なのですね。
梅という字を見るとむずむずしてしまいます。また、健胃整腸、妙薬という文字も、そそります。それに月ヶ瀬でしか作ってない希少なものとは!このお茶を飲もうと思ったけど、買って帰れるだろうと思い、注文はしませんでした。

後で調べると、月ヶ瀬でしか作っていないどころか、月ヶ瀬の中で烏梅農家はもうひとつだけになってしまっているらしいのです。
クラウドファウンディングなどで支援を募られたりしているようでした。文化が消えゆくのは悲しいことです。紅色に染める染料として主に使われるものだったらしいのですが、染料としての需要が激減したとのこと。でも、自然の口紅づくりなど、新しい試みをされています。この黒が、紅色になるのですね。

さて、一汁三菜発酵膳を。

山菜の前菜も。
こちらがメイン。

塩を使わない独自の発酵ぬか床で漬けられた卵や、オリジナル発酵水(だと思う)を使用して調理された地元の無農薬野菜です。とても優しい味。ほぼ野菜だけだけど、流石にこれだけ食べたらおなかは超満腹。 

小さなワカメのお皿に烏梅が使われていました。ほんのりと味がするかな、というくらいのかすかな味わいです。だけど、そっと体を整えてくれるような…そんな優しさも感じました。 

お茶はらふぁえろさんでは買えませんでしたが、月ヶ瀬は同じ県内ですから直接行ってみたいと思います。

烏梅、これからも守られていってほしいものです。 

ところでこのお店、4年前に見つけてから、来るのは3回目なのですが、覚えていてくださって。
「久しぶりですね!」と、温かく声をかけてくださるのはとてもありがたいのことです。

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