【第1回】中国の歴史:先史時代から夏王朝、殷王朝まで
【第1回】中国の歴史:先史時代から夏王朝、殷王朝まで
こんにちは!今回から数回に渡って、中国の歴史を時代ごとに詳しく見ていきたいと思います。まずは、先史時代から夏王朝、殷王朝までを取り上げます。
先史時代(約180万年前~前21世紀)
中国の先史時代は、北京原人や藍田原人などの原始人が活動していた時期です。北京原人は約50万年前に生存していたとされ、北京市周口店で発見された化石は初期人類の重要な発見となりました。
新石器時代に入ると、農耕が始まり、土器や磨製石器が使用されるようになりました。長江下流域の河姆渡遺跡(前5000年~前3000年)からは、稲作農耕や養蚕が行われていたことを示す証拠が発見されています。また、この時代には黄河文明や長江文明が発展しました。
夏王朝(前21世紀~前16世紀)
夏王朝は中国最古の王朝とされていますが、その実在については議論が続いています。伝説上、禹王が黄河の洪水を治める治水事業を行ったとされています。河南省の二里頭遺跡(前19世紀~前18世紀)は夏王朝の都市遺跡とされることがありますが、確実な証拠はまだ見つかっていません。
殷王朝(前16世紀~前11世紀)
殷王朝では、最古の文字である甲骨文字が使用され、青銅器文化が発展しました。甲骨文字は亀の甲羅や獣の骨に刻まれた文字で、主に占いに使用されました。殷王朝の都城は殷墟(現在の安陽)で、武丁王の時代に最盛期を迎えました。
殷王朝の遺跡からは、多くの青銅器が発見されています。これらの青銅器は儀式や祭祀に使用されたと考えられ、高度な技術と芸術性を示しています。また、殷王朝では馬車が使用され、戦争や狩猟、移動手段として重要な役割を果たしました。
次回は、周王朝から秦王朝、漢王朝までを取り上げます。お楽しみに!
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