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離脱・発言・忠誠の理論の実用 in台湾留学

日本人は一月の第二月曜日に「成人式」というイベントがある。

成人式とは、満20歳となる人々を各日本の地方公共団体ごとに招き、激励・祝福する行事である。

講演会やパーティーを開いたり、記念品を贈ったりする。





今年は9割以上の日本人がこのパンデミックの影響で日本に帰ることができない。

一生に一度の成人式に出られないのはとても辛辣だと思い、私たちは台湾で成人式を開催する事を決意した。

東海大学にいる日本人は留学生と交換生を合わせると80人くらいいる。

台湾全土にいる日本人の学生はとても多いに違いない。

しかし、台湾に来て以降、東海大学の日本人との交流は盛んだが、他の都市にいる日本人との交流が全然無い。

私たちは成人式に今年20歳になる人以外の方も募集し、三蜜は避けながら、台湾にいる日本人のネットワークがより拡大し、密接になるような機会にしたいと考えている。

実行委員会は九人いる。私を含め二人が台中におり、四人が台北、残りは台南・高雄にいるので、会議は全てオンライン(ZOOM)で行っている。これまでの通話時間の合計は11/11からの累計で24時間以上だ。

この本を読みながら、組織とコミュニケーションを行う中で共鳴し合っている点がいくつもあって感動した。



離脱



私たちは主にインスタグラムで集客を行なっており、その他にもLINEのオープンチャットも参加人数を計る指標になっていた。離脱もしくは参加しない原因で一番多いものは金額だろう。

私たちは会場となるホテルと交渉をし、一人935元で食事まで用意してくれることが決まった。

私たちはインスタグラムの機能を使い、予備参加者の意見を頻繁に聞いていた。一人1000元では参加できないという意見が多かった。

これによって、私たちはスポンサーを集める事を決め、たくさんのスポンサーを集めることができた。インスタグラムを使い、消費者の発言の機会を提供することにより、離脱が機能することはとても少なかったように感じる。

事前に参加を予約してもらい、それと同時に支払いを行なってもらうことで、当日の急なキャンセルも防げるだろう。
これから予測される離脱の原因となる可能性のあるものは、ウイルスだ。もし台湾でコロナが流行を始めたら、離脱する人が現れるかもしれない。

そういった懸念を和らげるために、感染対策や、緊急事態の対処策を準備しなければならない。
私たちの活動の競争相手はいないものの、この本のエッセンスを実際に感じ取ることができた。



発言


私たちはテクノロジーを利用して、関わる全ての人が発言しやすいような環境整備を心がけた。例えば、LINEのオープンチャットでは、参加者が匿名で発言をすることができ、何に期待しているか、何を欲しているかを直接聞くことができた。他にも投票機能や、インスタのアンケート機能も存分に活用した。
そこででた発言の例は、「値段を下げて欲しい」の他にも「こんな余興をやって欲しい」、「どんな服装で行けばいいかわからない」、「着物を着てもいいか」、「他に知っている日本人がいないのだが、参加していいですか?」など、様々な声を聞くことができた。これは商品ではなくイベントで、質の低下がないので、離脱につながり得る発言はとても少なく、希望の発言が多かった。

メンバー同士で、白熱した論争が勃発したことがあった。原因はお互いの理解がすれ違ったこと。相手を悪く言うような発言があった。この状況が続けば最終手段として離脱者が出たり、チームが崩壊したりするだろうと判断し、争い事は九人で投票をするというルールを作った。

相手の考えに対する発言は①相手を理解した上での同意の意見、②相手を理解した上での他の意見、③相手を理解した上での反論、④相手を理解せずに反論、の四種類があった。①〜③は効率的な議論が進むのだが、④は議論参加者の心情を高ぶらせたり、無駄な発言が多くなったりする傾向があった。

私たちは台湾の真ん中だからという理由で台中にて開催をする事を決定したが、台北の方がいいのではないかと言う意見があった。他にも、日本人以外の参加を規制するべきか。と、いうことの話の落としどころが難しかった。チーム内でも、日本人のイベントなので外国人は参加させるべきではない、と言う意見や、文化の交流もした方がいいと言う意見と別れた。参加者の意見も様々だった。

もし、私たちが利潤を最大化したいのであれば、外国人にも参加してもらうだろう、しかし、私たちは消費者の望む品質を重視した。つまり、日本人の新成人のための、記憶に残るような成人式にするという目的を達成するために、外国人の割合は20%以下にしようと決まった。この判断は一部の人々を落胆させる品質の低下を起こす可能性があるが、離脱を行使する人はかなり少ないと感じていた。



忠誠


「インスタで育む忠誠」
忠誠は離脱の可能性が弱まり、且つ、発言の活動領域を広げる。
メンバーの本イベントに対する愛着はいわずもがなとても強い。なぜなら、学生九人のみで1から設計するこのイベントを成功させるにおいて、一人一人の責任と仕事に対する達成感はとても高い。それは、それぞれが自分自身のインスタアカウントでこのイベントの告知を一生懸命する姿からも見て取れた。自信がこの品質を保証するので、みんなに参加して欲しいという意志や活動に対する影響力を顕示していた。
この忠誠が機能すると感じた瞬間は、メンバー内で小さな揉め事があったときだ。誰かが離脱する可能性を感じたが、品質を最も重視する彼らなら絶対にそんな事をしないと確信した。
参加者はこのイベントにというよりも、日本に忠誠があると思う。

台湾から帰国できない今、日本を最大限感じられるこのイベントは多くの日本人を満足させるだろう。

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