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カーボンゼロと水素社会について

最近、二酸化炭素を排出しない社会『カーボンゼロ社会』というものが新聞などで盛んに取り上げられています。二酸化炭素濃度が地球温暖化と関連があるのはコンピューター・シミュレーションなどによって、証明されていると僕は考えています。さて、石油や石炭にエネルギー元を頼っている現代文明は二酸化炭素を大量に排出し続けており、このままでは21世紀後半には、生物の50%程度が絶滅するほどの温暖化が起きようとしています。当然、人間も生存が難しくなってくるでしょう。

そこでパリ協定により、二酸化炭素の排出量を削減し、温暖化を食い止めようという動きが出てきました。トランプはだめだめでしたが、バイデン大統領はパリ協定に復帰し、環境政策にも熱心です。それでカーボンゼロ社会というものが掲げられました。石油や石炭を燃やさずにどうやって車を走らせたり発電させたりするのかと言えば、水素を燃料にしようという壮大な構想が打ち上げられています。

水素は水を電気分解することにより得られますから、原料はそれこそいくらでもあります。問題は水素を電気分解する際に、二酸化炭素を排出する発電をするとなんの意味もないということです。そこで、風力発電や太陽光発電による電気で水を電気分解して、水素を取り出し、貯蔵して好きな時に使おうという試みがなされています。クリーンエネルギーで作られた水素をグリーン水素と言います。水素は燃焼させても水しか生じませんから、カーボンフリーなわけです。

僕は水素社会が早く到来するように、水素の燃料電池などを作るアメリカのベンチャー企業に投資しています。温暖化による環境破壊は恐るべき危機であり、下手をすると、人類絶滅もあり得ると僕は考えています。そうでなくても、北極の氷の融解による、深層海底流の消失による気温の分布の局地化(北極の冷たい水が赤道へ流れていき、赤道を冷やすことにより、地球の温度が極端に偏ることを防いでいるのです。)また気温上昇によるウイルスの変異の速さが増して、次のパンデミックが起きたり、氷山の融解による大洪水などが懸念されます。そういう意味で、僕はカーボンゼロ社会の到来は、早ければ早いほどよいと考えています。いまの流れが加速することを祈っています。

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