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痛恨の診断ミス
こんにちは 歯科医の文野絵巳です。
私は20代で受けた矯正治療が上手くいきませんでした。
前歯は歯根吸収を起こし、奥歯はガタガタで噛めないし、
「こんなはずじゃなかった…」の連続でした。
治療が計画通りにいかなかったというのもありますが、診断そのものが間違っていたことが一番大きいです。
この痛恨の診断ミスを繰り返さないためにも、多くの方に知って頂きたいです。
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私は上アゴの小臼歯を2本抜いて、空いたスペースに前歯を引っ込める治療を行いました。
そうするのが当たり前だと思い込んでいましたから…
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15年後、再治療にあたって精密検査を行い原因が判明しました。
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気付かないうちに顎関節症になっている患者さんは大勢います。
初めは口を開け閉めするときにカクンカクンと音が鳴ったりします。
そのうち自覚症状がなくなって良くなったと思いきや、症状は進んでいるのです。
矯正治療や一度に多くの歯を治療するような、自分本来の咬み合わせを大きく変えてしまう可能性がある場合には、顎関節の診査は必須です。
歯だけ見て治療すると、私のようにたいへん苦しむことになります。
顎関節の状態、顔、全身、生活習慣、様々な角度から調べて
悪くなった原因を探り出すことが正確な診断には欠かせません。
出っ歯=歯を抜いて前歯を引っ込める…と安直な治療を選択することのないようにくれぐれも御用心ください。
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