同じサッカーチームを24年間応援して、やっと分かった向き合い方
2021年9月18日。
名古屋グランパスに一点リードされたまま、試合は終盤を迎えた。
終了を告げる主審のホイッスルを確認するや否や、速攻でテレビ画面を消した。
「あー、悔しい!無理ー」
ソファに顔を埋め込む僕を見て、奥さんが気の毒そうに言った。
「またこの季節が始まってしまったね」
夏の余韻が徐々に消え始める9月の半ばから、僕は毎年不安定になる。
応援している横浜F・マリノスのシーズンが終了に近付き、結末が見えてくる時期だからだ。
歓喜に終わるのか、大きな落胆に終わるのか。