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太のストーリー

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生きる姿を、音楽と。太のストーリーを紹介します。
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#東京

赤坂のサイゼリヤで悪い癖が出た

制作会社に勤めていた頃の話だ。 夜遅い時間に赤坂で開かれた、クライアントとの噛み合わない…

同級生と芝公園駅に向かいながら、僕は東京タワーを変顔で見上げた

高校に入学して間もない春、同じサッカー部の同期が練習中に大怪我して入院することになった。…

口コミが少ない練馬駅前のラーメン屋

「某口コミサイトで評価3.5以上のお店は美味しい」 という話がよく聞かれるようになってからと…

新宿は、朝とともに僕を迎え入れてくれた

この世にはたくさんの「東京」という曲がある。「東京」がタイトルの一部になっている、歌詞の…

吉祥寺のライブハウスを出ると、月が綺麗に見えていた

いまから10年前。 大学4年生になったばかりの4月に、無事に働き先が決まった。 それと同時に、…

本屋が気づかせてくれること

この世界には、たくさんの人が生きていて、それぞれが違う価値観を持っている。 さまざまなコ…

夜明けのレインボーブリッジで、僕たちは大人になった

僕の地元は、東京湾の近くにある下町。 かつて宿場町として栄えた場所で、同級生には職人の息子や娘も多かった。 年に一回行われる地元名物のお祭りには、各町内会から大きな神輿が出る。 町の大人たちはその神輿を楽しみにしていて、神輿を担ぐのが好きな人たちの肩や首には、大きな力こぶができていた。 そんな町で育った僕には、中学2年生くらいから高校を卒業するまで、元旦に恒例行事があった。 地元中学に通う同級生数人と、初日の出を見に行くことである。 大晦日当日。 実家では、夕方頃からコタツ

僕の日常は亡き祖父とともに

僕が生まれるよりずっと前、母方の家系は、都会のとても良い場所に二つの土地を持っていたらし…

企画がやりたくて入社したけど、配属は総務だった

 地方の支社に赴任して1ヶ月が経った頃、上司から会議室に呼ばれた。  「総務を中心にやっ…

上野公園でじいちゃんとおにぎりを食う #祖父と終戦記念日

 長く続いた梅雨が明けて、うだるような暑さが続く。  東京はこんな状況になっているけれど…