ADHDワイがWAIS-Ⅳ（知能検査）を受けた話
お友達がWAIS-Ⅳを受けたいって話をしていたので書いてみるよ〜（ついでにADHDの話も）
（どうでもいいところが長過ぎるので目次を活用してね！）
医学に疎いので解釈が間違ってるかもしれません！間違ってたらごめんなさい！
心療内科に通い始めた経緯
大学1年生（2022年）の後期から大学をサボりがちになった。前期も４欠２遅刻ギリギリで単位を獲得したり落としたりでGPA1.4で担任助手と面談したくらい酷かった。リアクションペーパーや課題の締切管理が苦手だった。後期はいよいよ４欠２遅刻を越して落単確定科目が増えていき、挽回を試みるも失敗しパニックになりやがて大学に行っても仕方ない状況になってきた。
自分の楽観さが招いた結果だがFランで１留が確定というのはさすがに焦ってしまい精神状態もだいぶ終わってきていた。
（Fランの定義は複雑なので弁明する。パスナビではBFではなく偏差値52.5だったが、私が受けた年の大学入試数学の問題では「正六角形ABCDEFにおいてAB＝a，AF＝bとするときEFをa,bで表せ」という教科書例題レベルの問題が出てくるような大学なのでFランと言っても許されると思っている。）
見かねた母が近所の心療内科に連れていってくれた。
（私は高校2年生（2020年）の夏にも心療内科に行ったことがあった。コロナが流行り始めてオンライン授業がメインとなり課題提出が出席点と見なされていたため課題管理ができず高校留年の危機に陥ってこの時も同じように精神状態が終わっていて母に連れていかれた。
この時行った心療内科は待合室が人でごった返していてラーメン屋以上の回転率でまともに話を聞いてもらえないどころか薬も効かなかったため心療内科というものも精神疾患というものも信じていなかった。）
もちろんこの回転率が良過ぎる心療内科に行くわけにいかないので別の心療内科に行った。ここでも昔もらったような不安を落ち着かせる薬みたいなのをもらった。もちろん効くわけがない。とりあえず2回目に行った。私は心療内科を信用していないため毎回不機嫌だった。ほとんど母が私の状況を説明していた。そこで「ADHD」というものの疑惑が生まれてきた。
ADHDと診断される
忘れ物が多く怠惰で出来損ないなのでもちろんADHDという言葉は知っていた。ADHDチェックリストの９割が当てはまったがこれでADHDを自称するのはミーハーMBTIキチガイとなんら変わらないので見て見ぬふりをしていた。
しかし医師からADHDを疑われたのでADHD治療薬の１種であるストラテラ（アトモキセチン）を処方された。数日はよく分からないままポイポイ飲んでいたのだがだんだん目に見えて効果を感じた。
ADHD治療薬の効果
⒈痩せた
今まではとんでもない大食漢だったのが１人前で足りるようになった。BMIが26以上あった時期（たしか高校入学時は167/74だった）もあるくらい肥満だったが３ヶ月で勝手に10kg痩せて標準になった！（今も168/62だけどデブではない！はず…ダイエット中だけど！）（うるさい！女は45kg以下が当たり前なわけないだろ！）
ADHDは多動なので痩せているイメージがあるかもしれないが、食べたいという衝動を抑えることが苦手なADHDと肥満は比例するらしい
⒉ 集中力がついた
受験の夏ですらそわそわして勉強できなかったのが続けて勉強できるようになった。（受験生当時のスタプラの記録を貼るね）大学入学してからは手を動かす課題の多い学科だったので集中力がないと詰んでいたのでこれは助かる。
全科目ノー勉で国公立受けてないのに社会受けててワロタ
高校時代のユーモアのレベルの低さには触れないでください
３. 朝起きられるようになった
受験期スタプラに記録する時間は1分1秒計測して全く嘘がないようにしていた。（強迫的なくらい）
その他の時間何をしているのかといえばずーっと寝ていた。
幼少期から超ロングスリーパーなので近所のおばさんがうちにいつ来ても私が寝ているためおばさんがドン引きしていたらしい。
高校時代は
24〜1時に寝て7時に起きる
↓
7時半に家を出る
授業中は爆睡 or iPadで漫画を読む
学校が終わったら17時前に家に着く
（電車で往復2時間弱）
↓
お昼寝して20時くらいに起きてお風呂入ってグダグダ
授業中の睡眠も含めれば12時間くらい寝ていたと思う。どんなに寝ても常に眠くてダメだった。眠くないけど退屈だからわざと寝ている訳ではない。エナドリを飲んだり寝溜めしたり色々対策はしたが不可抗力で寝落ちしてしまうのだ。サッカー部のクラスメイトが朝早く登校して自習し放課後は部活のあとも狂ったように勉強している姿を見て、生まれながらに体力スペックの差があるんだと絶望したのを覚えている。
今までアラームで起きれたことがなかった。毎朝母親に叩き起こされていた。毎朝アラームを6時半にかけていたが、これは私が起きるためのアラームではなく「お母さん、そろそろ娘を起こしてくださいね〜」のアラームとなっていた。最近では日が変わってから寝ても自分で起きれるし、朝6時からのバイトにちゃんと化粧バッチリでいけるくらいになった。
４. 爆大な性欲の抑制
5歳くらいから性欲に目覚めてから常に性欲が亢進していてムズムズしていたのが治った。女性の性欲というのは幸せホルモン（オキシトシン）分泌目的であることが多いため自慰行為など理解される訳がない。処女喪失した友人の初体験エピソードは「気持ちいいとか分かんないけど幸せって感じ🎶」だったし「オナニーってどうやってやるんだろうね」とかいう会話にも首を傾げてすっとぼけて同調していた。明らかに自分が異常であることを察して誰にも言えずずっと苦しかった。
デブ、怠惰、変態が自分のせいだと10年以上悩んできたが脳内の物質バグによって起きていたと知れて本当に良かった。
（しかし、例えばロボトミー手術によって変わった人格はその人自身の人格ではないと思うので、それに倣うと薬によって脳内の物質量を変えたら自分の脳はなくなるのでは？自分の愚かさは脳のバグではなく自分のせいでは？と思うこともなくもないが）
ここから悩みはあまりなくてADHD治療薬のサブスクとして毎月病院に通っていた。
留年制度が特殊なので休学した。（3年か4年まで勝手に進級するらしい）
1年前期の単位を取っているが後期の単位を取っていない→来年前期を休学して後期から復学して去年後期に取れなかった単位を獲得する（実質１留！）
というセルフ留年みたいな感じだった。休学中の2023年前期はフリーター生活だった。私の人生にADHD治療薬は革命をもたらしたが両親は心療内科に行くことをあまりよく思っていなかった。フリーター生活においてやる気などは必要なかったので病院に行かなくてもいいのではないかと思って通うのをやめた。しかし、復学して即詰んだので速攻心療内科に駆け込みまた処方してもらった。そんな中でいつの間にかコンサータも処方された。
コンサータというのはADHD治療に精通した医師がADHDと診断した患者にのみ処方されるため、患者登録が必要である。（医師も精神科医というだけではダメらしい）
実はここまで自分がADHDではなく「分かんないけど脳のアドレナリン？とかそういうのがちょっと足りないから調整目的の薬（これがたまたまADHD薬だっただけ）を飲んだら改善する人」くらいに思っていたが、書類に名前を書いたらトントン拍子でもらえたのでいつの間にかADHDと診断されてたんだな…と気づいた。
診断済ADHD爆誕！（トホホ…）
（ADHDの定義が多動、不注意だけではなく脳の神経伝達物質の分泌が上手くいってない人ということも含まれているのかな）
WAIS-Ⅳを受けた！
WAIS-Ⅳ（IQテストとか知能検査って呼ばれるもの）
これをいまだに信用していない。テストって頭いい人が作るものじゃん。バカが作っても正解が分からないじゃん。
だから、IQ 10000!!!!!みたいな天才が作らない限り絶対的な数値にした知能指数って測れなくないか？仮にいたとしてその天才はだれがどうやって見つけるんだ…？と正直、興味はあったけど信用してないしこれでバカだと診断されるのも心外だし…で受けていなかった。
そんな時に好きなYouTuberがWAIS-Ⅳを受けた動画を出していた。
この彼はどう見てもおかしいので受ける価値はあると思う。私は変わり者と揶揄われることが多いけどここまでおかしくはないので受ける価値が見出せなかった。しかし、たまたまWAIS-Ⅳを受けた知り合いにも受けてみた方がいいと言われたのでADHD治療薬のサブスクことかかりつけの心療内科で受けてみた。
（『🔍 WAIS-Ⅳ 都内』で調べるか、かかりつけじゃなければ心療内科に電話して聞いてみてください！たまたまかかりつけの心療内科で受けれただけでWAIS-Ⅳを扱っていない心療内科もあると思います！）
WAIS-Ⅳ 結果
全検査IQ 111
言語理解 113
知覚推理 103
ワーキングメモリ 117
処理速度 102
数値が低くも高くもなく凹凸もなければ面白くなさ過ぎるだろ！
22,000円もしたので受けた必要あったかなとは思ったけど！！
詳細な振り返り
言語理解
獲得した語彙や知識が豊富で習得した知識は強み。しかし概念的な思考が苦手で時に本質から外れることがある
→ガビョーン。やっぱ理屈っぽいって言われるのって屁理屈をコネコネしてるだけなのかな😭
検査方法は詳しく口外できないけど言語理解の検査方法的に言語理解IQは国語教育で伸ばせると思う。むしろ勉強してないと高く出るわけがない。知識ゲーじゃなくてもっとコアに検査できる方法ないのかな
知覚推理
視覚情報を正確に捉えて分析、推理することや明文化されてない法則を見つける力は標準
→マジで褒められても貶されてもないな、ガチで普通なんだな
とはいえ、途中から難しくてめちゃくちゃパニクった。注意が途切れやすいと書いていたので途中から投げやりになって当てずっぽうで答えていたのがバレているな
ワーキングメモリ
機械的暗記能力、聞きながら整理して考える能力に差がなく聞いたことを覚える力は強い
→やっぱ共通テストで唯一リスニングが８割超えたのもこれのおかげなのかな？♡（他が勉強していないからだよ！）
視覚情報の方が強いと思っていたのに完全なる思い込みで聴覚情報の方が処理が得意なんだなぁ
処理速度
その場で見た情報が複雑なものだと目先の刺激に動かされてミスを生じる可能性があり、弱みとなるかもしれない
→ワロタ、その通りだけど文言がADHD過ぎるだろ！やめてくれよ
結果のまとめ
・おおむねのことは標準またはそれ以上にこなせると思われる。
・言葉を捉えて言語で考える＞視覚情報を使ってイメージで考える
・聴覚情報を考えるときは集中している
・視覚情報を考えるときは注意が途切れやすい
まとめ
いや〜、割とでしょうね、って感じだったな。
不確かな自己分析を信頼できるものにしたというか。
WAIS-Ⅳを受ける決定的なきっかけになった知り合いのIQが高かったので『IQが20違うと話が合わない』という俗説のせいでその知り合いから縁を切られたらどうしよう🥲と思っていたがこれからも仲良くしてくれるっぽい…優しくて良かった…
正直、周りから「地頭いいよね」と言われることが多いので、IQ高すぎて天才だったらどうしよう〜MENSAとか入れちゃうかも〜とホクホクしながら受けにいった部分もあったのでそういった自尊心が行きすぎて驕り高ぶった自分を殺すことができたのは良かった。（出来損ない凡人である自分を受け入れていこう！）
凹凸が少ないのでアスペである確率は低い。（そもそも女性のASD患者は少ないらしいね）
コミュニケーションは苦手だし、空気が読めていないらしくノンデリと呼ばれることが多いがアスペではなさそうなのでこれからどう言い訳していこうか…
IQは凡人すぎるけどその中で自分の得意不得意が分かったのは良かった。些細なことでも間違えると、自分の能力と知識全般を疑ってしまう（MBTI？）のは良くないからね
WAIS-Ⅳは私はある程度予知していた結果だったから金銭的余裕がなければ無理して自ら受ける必要はないと思う。しかし、自分自身の力のみによる自己分析では限界があり、客観的意見を取り入れた自己分析によって自分というブラックボックスの存在から生じる人生の不安は軽減される。
少なくとも私は救われた部分がある。最初は全検査IQの数値にばかり目をやっていてパッとしない結果に打ちひしがれたが、自分という自分からでは見えないものをWAIS-Ⅳを通して見ることで心が楽になった。棚ぼただね
【追記】ADHDに貴賤なし‼️自分らしく頑張ろうね👍
ADHDかもしれないけどもっと大変な人もいるし…怠惰な健常者かも…って思うんじゃなくて一度病院に行ってみてほしいとは思う。
私は罪なほどに欲深い。幼少期、ADHDがこんなに流行病みたいになる前から母親に「お前はADHDだ」と言われていたので「母がもっと早く病院に連れて行ってくれればもっと良い人生を送る権利があったのかもしれない！悔しい！！」と品がないことを考えてしまう。今更言ったってどうしようもないのでこれから最大化する努力をするしかないし、今気づけて良かった！と思おう…
本当に怠惰な健常者ならADHD治療薬は効かないので気合いでどうにかするしかないけど…
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