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今日降ってきた仕事は、今日やってはいけない

7月も最終週、先週までの雨天続きの冷夏から一転、猛暑日がやってきた。急激な気温の変化か、はたまた最近ずっと続いている人生の絶不調状態が続いているのか、もう週明け早々から気分的にはつらい。

とはいえ、あまりに長く続いた絶不調状態で、仕事もぐぢゃぐぢゃのカオス状態なので、きちんとプロジェクトやタスクを整理して、きちんと仕事が滞りなくまわるように、今日はいろいろとリカバリーを頑張った。

仕事の整理をしている中で、ふと思い出したのが、かつての仕事場の先輩マネージャーの一言。
「明日できることは明日にやろう。」

チーム自体は残業を極力やらない方針だったし、とりあえずチームメンバーが残業しないように気遣った一言かな程度に思っていた一方、もともと心配性で仕事を前倒ししてやるタイプの自分にとっては、とりあえず仕事を後回しにして今日を乗り切りましょう的な刹那的な価値観なのかなとしっくりきていなかったところがあった。

ところが、この一言は自分の想像以上に奥が深かった。本当に仕事を無駄なく行うには、今日降ってきた仕事は今日やってはいけなかったのだ。そのことを自分は最近やっと身に染みて理解した。

我々の仕事は、自分で計画して進める仕事と、上司や同僚、クライアント、システム通知などなど外から突然降ってくる仕事がある。我々の仕事は油断していると後者の仕事に埋もれてしまって、進めるべき前者の仕事が全く手が回らなくなる。

外から降ってきた仕事は緊急っぽく見えるし、メール受信箱にあった大量のメールを一日かけて片付けた日はなんか仕事頑張った気になる。ただ、視点を変えてみてみれば、外からの話に振り回されて終わった一日ともいえる。

日々の仕事、あるいはもっと大きく自分の職業人生を見たときに、自分で考えて自分で仕事を進めていく、いいかえると自分で自分の仕事のオーナーシップを持つことは根本的に大切なことだと思う。外からの依頼やら相談やら雑談やらが降ってきても、そこは見失ってはいけない。

そう、外からの依頼はその日のうちにやってはいけない。一晩寝かせて本当に今「なるはや」でやらないといけない緊急対応なのか吟味する必要があるのだ。往々にして緊急っぽく見える外からの仕事は、その多くが実際のところ至急対応しないと甚大な被害が出るケースは少なく、そもそも自分が対応しなくてもいいんじゃないかみたいな話も多い。

自分もそんなことを意識して、原則その日のスケジュールは当日中にはいじらない方針にしたことで、「突然仕事が降ってきて今日のスケジュールが滅茶苦茶になったらどうしよう」みたいなストレスは確かに減った結果、少し心に余裕が出てきて、自分が考えたいこと進めたいことに目を向けられるようになってきた。

「明日できることは明日にやろう。」ということで、みなさん、今日は仕事ここらで切り上げましょう。



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