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EROICA JAPAN 2025への道③

午後は雨予報の先日の日曜。
雨が降らない午前中に、ここ最近
エロイカジャパンや三浦半島一周等で酷使した
PINK VOGUEを洗車しようと考え
それならついでにある程度の部品を外して
分解清浄をしようと考え、試しにやってみました。

バイクに乗っていた時からの工具とか、少しは持っているので
やろうと思えば今までも出来たのでしょうが
時間が無い事を理由に今まで殆ど自分で手を掛けませんでした。

そして、ある程度まで外せる部品は外してから洗車をしました。
バイク整備の頃からの教えで、必要な油脂類を落とさない様に
中性洗剤を水に溶いて、スポンジでフレームの汚れを取ります。

チェーンホイールは先日初めて自分で外し
今回初めて、チェーン切りでチェーンを外すと同時に
リアディレーラーを外しました。
チェーンホイールとチェーンを外すと
当たり前ですが、洗車がし易くなりました。
今まで、プーリーガイドを外せばディレーラーは外せない事もありませんでしたが
今回初めてリアディレーラーを外しました。
今回シフトワイヤーは再利用してしまいましたが
次に整備する際には交換しようと思います。

ここで、分かっていたのですがやってしまいました。
チェーンのピンを完全に抜いてしまいました…
抜けた手応えを感じたら、抜き切る前に止めるべきところを
感覚を誤ってしまったのです。
あれやこれやでリカバリーに20分位ロスしてしまいました…

これも実際にやってみて、感覚を養わなければ分からない事ですね。
何とか戻り、ホッとしました。

とりあえず、パーツクリーナーで清浄しました。

本当は灯油ないしホワイトガソリン辺りでドブ漬けしても良かったのですが
匂いで苦情を受けるのもアレでしたので、パーツクリーナーで済ませました。
汚れを取った後は、ワコーズのラスペネでディレーラーは摺動部の給脂をしました。
チェーンはやはり、チェーンルブで給脂です。
要所要所で、ラスペネか、メンテルーブかはてまたWD-40か悩むところです。
ちなみにパーツクリーナーを吹きかけると、結構アルミ粉がチェーンから出て来るんですよね。
私はバイクに乗っていた時にはシャフトドライブのバイクだったのであまり気にしませんでしたが
やっぱり結構チェーンに削れたアルミ粉って溜まっていたんですね。

この後は手が汚れて写真が撮れなかったのですが
リアディレーラーのプーリーを外して分解清浄をしました。
なるほど納得、7402デュラエースですが、プーリーに
セラミックの記載がありましたが分解すると
軸受けの部分がベアリングではなく、セラミックだったんですね。
確か7400系DURA-ACEが出た’80年代中盤は
セラミックが夢の新素材的な見方で
もてはやされた時期だった様な気がしました。
クランクとチェーンホイールを締結する5本のボルトは清浄後、ワコーズのスレッドコンパウンド(銅グリス)で給脂しました。
スレッドコンパウンドは本来、ホイールナット等には使用をしない様
メーカーからの注意喚起があったと思いますが。
出発前の車両点検の際にシメの点検をすれば大丈夫かなと思い
自己責任で使用しました。
また、クランクのアルミとボルト・ナットのステンレスが
電蝕(異種金属同士の接触による溶接に近いゆ着する現象)を起こさない様に
するためと言った理由もあります。

再組立て後、今回シフトワイヤーは再利用してしまいましたが
変速の挙動に特に不具合はなかったので、終了としました。

やはり、自分でチェックするスキルを身に着けるのは大事だと感じました。
正直、作業ミスのリカバリーが効かなくなるのが怖いのと
整備に時間が取りづらいと言ったところから
ショップに丸投げしていましたが
これから少しづつ作業範囲を広げようと考えています。
次にやる時には、クランクを外す位まではやってみたいですね。
既に工具はありますので。

ちなみに今回、この様な整備をしたのには
やはり来年に向け、まず一つは臨む姿勢から変えるとの目的があります。
こう言った作業を通じて、車体について今後どうするかを考えてみました。
私は、エロイカジャパンのSAMURAIコース攻略の極意は
以前お伺いした葉山自転車市場さんがおっしゃっていた
「登りながら、休む」と言った一言にある、と思っています。
ただ、その本質にまだ辿り着けない状態ですので
これから自分なりにその解釈をしていこうと思う次第です。

その中で、今回リタイヤした最大の要因は
腰痛に耐えられなくなった、と言ったところでした。
自分なりの解釈で、42×26の重いギアで登った結果
「膝には来なくとも、腰に来た」と思う次第です。
(でも、葉山自転車市場さんはこの位のギア比で
今回完走しているんですよね!)
確かに私自身腰痛持ちですが、腰痛自体は翌日には何ともなかったのです。
すると、やはりフォームの見直しが必要かと思う次第です。
フォームはスポーツのキモ、ですからね。

一応、前回180Kmライドでインナー39Tのチェーンリングを使用しましたが
新たにこんな物も手に入れてみました。

TIOGAのPCD130、34Tのインナーリングになります。

ただ39Tでも、この前の180Kmライドで持て余し気味だったのも事実。
いたずらに低いギアだからと言ってもどうかなと。
むしろ漕ぎ方の練習に目を向けるべきかなと思います。

すると答えは、ここにあるのかなと。

前回、ロードレーサー、VOGUEの譜系③で紹介した
サイクルスポーツ誌1986年1月号です。
前回同様、この「オーダーメーカー訪問●オリエント工業」の項なのですが
この赤字の見出しの通りなのかな、と。

「日本のトップロードマンの走りを見ると、ステムは高く上がり決してカッコいいとはいえない。だけど、それが本当のライディングポジションなのだ」
ビルダー・高比良 博

サイクルスポーツ誌1986年1月号P30~31
「オーダーメーカー訪問●オリエント工業」より。

このPINK VOGUEですが、フォークのコラム長を伸ばし
もってステム高のかさ上げをしようと考えています。
元々、小さめのフレームが、たわみに対して効果があるとの事から
私は前回参戦時にこのフレームで臨みました。
そして前回の教訓から、改修に伴いフォームに変化を持たせ
顕著な腰痛を遅延させる効果を期待したいと思っています。

高比良さん
私はあなたのフレームをとうとうオーダーする事は出来なかったけど
その教えを守って、残されたあなたのフレームで来年に臨みますよ。
来年は下手を打ちませんから、天から見てて下さいよ。

おしまい。




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