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愛車紹介3:PINK VOGUE
この車体は元々ジャンクで販売されているのを見つけ
丁度同じ時期に別の店で販売されていた青いVOGUEのフレームに
この車体に元付いていたコンポをまるっと移植しようと
青VOGUE(次回紹介予定)の
部品取り車として購入したつもりなのですが…
![](https://assets.st-note.com/img/1704185938170-fczMPszCaT.jpg?width=1200)
遠目で見ても所々ヤレているのが窺えます。
特にサドル辺りが…
説明には
●シートポスト径とシートチューブ径が合わず、アルミシートでシム調整し
そこで無理矢理シートピンを締め込んだので、シートピン周りのラグが変形している。
![](https://assets.st-note.com/img/1704186304240-AlaPj1Gx23.jpg?width=1200)
キャップボルトの頭は明らかにラグの穴と合っていない。
そしてこのラグ、歪んでいるのね…
●致命的な不具合として、トップチューブにタッチアップの跡が筋状にある。もしかしたら凹みがあるかもとの事。
![](https://assets.st-note.com/img/1704186587098-NdJrgKbmWM.jpg?width=1200)
こりゃきっと、オコすのダメですね…
とあったので、部品取りの後フレームは廃棄処分にして
記念にヘッドマークだけ残して部屋に飾っておくのもいいかも!と
購入したものです。
しかし、いつもお世話になっている
目黒五本木のCORSA CORSAさんに直送し、見てもらった結果
「ラグの変形は十分修正可能です。
トップチューブはタッチアップが荒いだけで、凹んでませんよ。
修正すれば、十分乗れるフレームですね。
どうします?コンポを外したら捨てるのは勿体ないフレームですよ。」
そうなれば、急遽作戦変更です。
元々この車体は部品取り前提だったので、つまり増車となります。
BLUE VOGUEだけでなく、コイツも増える…どうしよう⁉
…オコしてから考えるか(笑
昨年の春前にまず、フレームのみのBLUE VOGUEと
部品取りとして購入の、このPINK VOGUEを同時に購入し
まずBLUE VOGUEを仕立て上げました。
![](https://assets.st-note.com/img/1704188736571-fIwERQC7br.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1704188839626-ltN4hNEP1Q.jpg?width=1200)
「この自転車イイね。」と妻に言われ、晴れて妻号になりました。
そしてドナーになって裸一貫
フレームのまま、しばらくCORSA CORSAさんでゴロゴロしていたコイツを昨年10月初めに、新たに7400デュラエースを入手し組み直し
軍艦島ポタリングで実戦配備となりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1704189081625-wUOmRl8pFS.jpg?width=1200)
軍艦島ポタリング後、クランク長を変更しました。
![](https://assets.st-note.com/img/1704189701541-T3Tfy0U1Ow.jpg?width=1200)
車体を組む上で結構悩むのが
フレームの色に対しての、ハンドル、サドルの色。
色々悩むのですが、今回この車体は変な色気は出さずに
ベーシックさを優先する事にし、まずはお蔵入りになった
DE ROSA Professional C 用に用意した黒のRollsサドルを
引っ張り出して着ける事にしました。
![](https://assets.st-note.com/img/1704190037007-LBMNfMvu0G.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1704190108902-o2lDYsj7o3.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1704190160925-Kh8aVZfZCb.jpg?width=1200)
(エアロのポストを探すのも結構苦労しました…)
Φ25.8のシートポストに
0.8ミリの差をアルミシートのシムで埋めるのは
素人目で見ても、かなり無理がありますね。
![](https://assets.st-note.com/img/1704195919318-a3pFKgeZOC.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1704195973373-DgCP0g8zs6.jpg?width=1200)
ガッチリとシートポストが固定されています。
修正したシートチューブのラグ。
シートピンのキャップボルトはやはり特注品の様でして
トーエイの物と共通だったそうです。
CORSA CORSAさんが色々と調べて下さり、判明しました。
私はまだ勉強不足ですが
故 高比良氏は、トーエイと深い関係にあったそうですね。
そしてハンドル周りは、検討の結果、サドルと同じ色の
BENOTTO「タイプ」の黒いバーテープを発見したので
バー黒×サドル黒にしました。
誰ですかっ!ビニールテープと言ったヒトは(笑
![](https://assets.st-note.com/img/1704190712397-ureS1xfifq.jpg?width=1200)
ブレーキレバーのフードやアウターケーブルも黒なので
統一感があると思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1704191018658-hYBDdJ27JR.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1704191065809-pNKTsmZRJT.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1704191089084-Tv0mMjKdGp.jpg?width=1200)
シマノSLRシステムの先駆(えっ、SLRを知らない…⁉失礼しました…)
7400デュラエースのブレーキレバー、BL-7402。
国産のクセしてイタリアン仕様で右後、左前の仕様にしています。
このビンボったらしいフードが浮いているヤレ具合。
ビンテージから斜め上を行くこの存在感は、迫力満点です(笑
フードの頭が千切れそうな右側は
当然の如く加水分解が進んでベタ付いています(笑
ちなみにワコーズのシリコンスプレーで延命措置をしています。
![](https://assets.st-note.com/img/1704191568647-yIPdrKzQ4P.jpg?width=1200)
チネリ・クリテリウムです。
ステム長は120㎜、結構長いですね。
なるべくヤレ具合は今回、そのままにしようとしましたが
ステムだけは余りにもボソボソでアルミ腐食が激しく
バフ処理、文字に墨入れをして貰いました。
![](https://assets.st-note.com/img/1704191888593-BJUCll3n2s.jpg?width=1200)
ブレーキキャリパーです。
ブレーキシューは現行の物を流用です。
フネもプラスチックなので、紫外線等での劣化に
気を遣いますね。
ヘッドも7400デュラエースです。
手ごろな中古ヘッドも、入手しづらくなっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1704192099330-wNQG0mREqe.jpg?width=1200)
フォーククラウン。
これも見ているとやはり、色々な種類が存在していますね。
![](https://assets.st-note.com/img/1704192394756-JLphvjS4ev.jpg?width=1200)
両側共「VOGUE」なので
オリエント工業で販売された物なのでしょうか。
ちなみに、現在も所沢にある「I LOVE CYCLE AKI」さんは
過去にVOGUEと提携しており、AKIさんでオーダーすると
片方「VOGUE」
もう片方がAKIさんのトレードマーク(Aの文字)
となっていたみたいですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1704192673521-9rCwIjoNIg.jpg?width=1200)
フロントハブは7400デュラエース32Hです。
レバーは購入時600アルテグラだったので、探して後から購入直しましたが
フロントのクイックレバー周りだけと言うのも
最近は入手しづらいみたいですね。入手に少し時間が掛かりました。
![](https://assets.st-note.com/img/1704192937789-bbbmlTivmX.jpg?width=1200)
ホイールはWOLBER。タイヤはビットリアのラリー(23-28)です。
今のチューブラーって、指定通り7気圧入れれば
パンクする不安が感じられない位、安心して走れますね。
指定は7~9気圧と言われているみたいですが
フロアポンプでも9気圧は無理なのでは?と思いますが…
ちなみに私は一応タイヤゲージはパナレーサーの針式¥2,000-を
愛用しています。
![](https://assets.st-note.com/img/1704193288951-OFj2CEzqCt.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1704193408657-J3Tm6vwgYB.jpg?width=1200)
クランク(チェーンホイール)は軍艦島ポタリングの後
シートポストを低くした代わりに、170→175に変更しました。
セッティングに現在、試行錯誤していますが
今のところ可もなく、不可もなくと言ったところでしょうか。
歯数は安定の52×42です。
![](https://assets.st-note.com/img/1704193788447-DO06skiC4r.jpg?width=1200)
ペダルは後述する目的のレギュレーション上
7400デュラエースのトゥークリップ式ペダル、PD-7400です。
ちなみにバンドはフジトシの革製です。
![](https://assets.st-note.com/img/1704193738040-3mI15oRBQK.jpg?width=1200)
フロントディレーラー、FD-7400はバンド止めで
例の如くワイヤー端末処理はイタリアン、半田に黄色いペイントです。
![](https://assets.st-note.com/img/1704194126694-gpgLHczHie.jpg?width=1200)
リアディーレーラー、RD-7402です。
こちらもワイヤーは、半田に黄色いペイント処理です。
![](https://assets.st-note.com/img/1704194529237-bbeV3r2JbR.jpg?width=1200)
スプロケットは8S、13×14×15×16×17×19×21×23です。
スプロケットはカセット式ですが
ロックリング固定ではない、UGタイプになります。
先日、32HのHGタイプのリアハブを入手出来たので
近日ハブを交換する予定です。
フレームのリアエンドのアジャスターは
長期間放置の影響で固着していた事から
タップを立て直して新しいアジャスターネジにして貰いました。
その関係上、アジャスターのネジ径が少し拡大となりました。
密かに心配していた箇所でしたが、無事補修出来て何よりです。
![](https://assets.st-note.com/img/1704195287827-v8bfa5bZlG.jpg?width=1200)
リアブレーキキャリパーも、ブレーキシューのゴムを
現行品流用。
ワイヤー半田処理黄ペイント。
![](https://assets.st-note.com/img/1704195422687-CTf7EyOCLx.jpg?width=1200)
リアのリフレクターは法定の保安部品なので、必ず着けます。
そこに拘りを持つのが、漢(おとこ)ですネ。(笑
CATEYEのコレ、中古でも今結構手に入りにくいんですよね。
![](https://assets.st-note.com/img/1704195622876-NLIT7pDgWH.jpg?width=1200)
チェーンフック。輪行や整備の時に便利ですよね。
こう言ったところが、オーダーフレームの特徴ですよね。
ちなみに私は、NAKAGAWAのゼッケンプレートのダボに
強い憧れを持っていました(笑
![](https://assets.st-note.com/img/1704196775245-H1xS3WydOQ.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1704196802907-XVM6dFQqqO.jpg?width=1200)
いわゆる笹葉に「VOGUE」の刻印。
黄色の塗膜片が残っているので
文字部にペイントが施されていたものと思います。
ちょっと色入れをしようかとも思いましたが
ヤレた塗装とのバランスを考慮し、そのままにする事としました。
![](https://assets.st-note.com/img/1704197142153-Pzr5YWB3Ek.jpg?width=1200)
歯切れの良い、SISのWレバー、色がグレーっぽく、8Sなので
多分SL-7402だと思います。
7400デュラエースは、ボスフリー時代から
6S→7S→8Sと段階的に変わってきているので
Wレバー3種類、そしてブレーキシフターの
ST-7400へと昇華していく訳です。
![](https://assets.st-note.com/img/1704197601323-jKKXEHscSs.jpg?width=1200)
フレームは520㎜位でしょうか。
ボトルケージ取り付けダボがダウンチューブに1か所あります。
![](https://assets.st-note.com/img/1704197957121-3WlDib69kB.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1704198002286-P0U2yVXHXE.jpg?width=1200)
何らかの原因で、削れないまでも薄くなった元塗装のピンクの上から
タッチアップしたのね…
そしてここが問題だった、トップチューブ。
嬉しい誤算で、凹みはありませんでしたが
結果意図しない増車となり、それはそれで悩みました(笑
購入前の画像では、筋状に多分筆塗りでタッチアップしたのだと思いますが
コンパウンドより強くない、バイクのヘルメット用の汚れ落とし
(バイザーに付着した虫を取る用の液体)で優しく磨いたら
みるみる内に取れてしまい
薄くなって、ピンクの下の層の白色がうっすらと
ちょっと情けないまだら状に見えてしまいます。
なるほど、これを隠す為にタッチアップしたのね…
最初は再塗装を検討しましたが
これもオリジナル重視で、このままにしました。
ちなみに塗装の下には、クロームメッキが施され
間違いなく40年近く前のフレームですが、顕著なサビはありません。
本当に丁寧に造られたのでしょうね。
![](https://assets.st-note.com/img/1704198607908-MCfaCSP3eD.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1704198630120-h75trwtDBJ.jpg?width=1200)
スルスル動きます。
こう言った細かいところを妥協しないところが大事だと思います。(笑
フレームのエンドは、シマノのEFです。
![](https://assets.st-note.com/img/1704198693083-ZhalGFToAr.jpg?width=1200)
そしてボトム周り。BBとヘッドはJIS規格でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1704198772355-mVuMOcN5kd.jpg?width=1200)
最後までご覧頂き、ありがとうございます。
最後まで見られた方は、相当なスキモノの方ですね(褒め言葉です。
お疲れさまでした。
そして最後に
この車体で、私は今年5月に伊豆で開催される
「エロイカ・ジャパン」に出場しようと思っています。
本当は、去年の5月に、BLUE VOGUEで出場するつもりでしたが
どうしても外せない仕事に当たってしまい
昨年は泣く泣く断念してしまいました。
その後、BLUE VOGUEは妻に譲り
このマシンを組んだ次第です。
グラベロコースもあるエロイカ・ジャパンに出場するには
このマシンは最適だと思っています。
これから5月まで、少々のモディファイと、トレーニングに
勤しみたいと思っています。
今回はこれで、おしまい。
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