EROICA JAPAN 2025への道⑤
とうとうEROICA JAPAN 2025の日取りが決定しました。
開催場所はどうも、私が前回利用した”さかなやステイ”のある
温泉旅館街がスタート地点になるかもとの事です。
詳細は近日公開される予定の、公式HPでの情報を待ちましょう。
…と言う事で、猛暑の8月は体に堪えない様
自転車に乗るのは自粛していたところで
残暑厳しき折のところですが
EROICA JAPANに向けて乗る事としました。
来年は今までより少し早い、4月開催です。
つまり、残り約7か月…これは減量を急がねば(笑
まずは、MAVIC-TARANTELLA-GITANE VOGUE(長いっ!)の
引き取りからです。
9月10日(火)
この日は8月の終わりに罹ったコロナがひと段落し
本調子ではありませんでしたが
葉山自轉車市場さんに預けていたマシンの引き取りを兼ねて走りました。
今夏のコロナは本当にやばかったです。
初期症状(のどが痛い)が出てすぐに、近所のクリニックに向かい
検査キットで20分待つところ、3分で陽性判定。
解熱鎮痛剤、痰切り、鼻炎の薬を貰いましたが
受診後3日目の午前中にして救急車を呼ぼうかと思うまでに
猛烈な胸の苦しさを覚え
これが午後まで続いたら、本当に呼ぼうと思ったところで緩和し始め
それでもしばらく胸の苦しさと味覚障害が続きました。
今回、コロナ治療の飲み薬の処方は受けませんでしたが
これからは、罹ったら必ず処方してもらおうと、固く誓いました。
…と話が逸れましたが
とりあえずリハビリ程度に約60キロ程走ってみました。
昼過ぎから走り始めましたが
7月下旬頃の、強烈な真昼の日差しが忘れられず
少し迷いましたが、思いの他この日の日差しはそれほど強烈ではなく
(それでも暑いですが)ゆる~く走って帰りました。
この日は体調がまだ思わしくなくても
それなりに神経を集中させて、乗り心地を確かめながら
走りました。
少なくともこの日、走って分かったのは
今回初めて使用した
MAVIC PARIS-ROUBAIX(パリ‐ルーベ) S.S.Cホイールですが
真っすぐ伸びる様に進むと言った感触がこの日、得られました。
何と言うか、例えて言うならば
リラックスしながらも、バイクの一本橋を延々と
導く様にバランス良く伸びる様に進む感触、と言うか…
と言ったところでしょうか。
乗り心地自体は正直、別にラグジュアリー感を求める様な物ではないので
心地良いとかは当然ないのですが
高い空気圧と組み合わせると
直進性の素直さと同時に信頼感を覚えます。
このリムがレースの第一線で使用された当時のタイヤとの組み合わせでも
相当な実績を積み重ねたところでしょうから
今の格段に高性能で耐パンク性も増したタイヤを履いて走れば
相当な好感触が得られるのは、間違いないと思いました。
そして聞けば、開発された年代や、使用環境を踏まえると
第一線で使用されて当時は、相当道路事情が悪かった訳ですよね。
今の日本のアスファルト舗装とは程遠い
ヨーロッパの石畳や未舗装路。
しかも所々にトラップみたいな穴があったりする。
そこに嵌れば剛性の弱いリムは当然曲がり、レースはリタイア。
そこで開発された、軽量化よりも剛性を重視したSSCリム。
(それでも硬質のアルミ製な訳ですから、重量も配慮しているのでしょうが)
そう言えば、市川選手もリムは軽量化より剛性と言っていましたよ。
でも正直”軽量化なんて二の次”なんて言えるのは
プロ選手だからこそだと思いますが(笑
私は今年のEROICA JAPAN 2024でもう少し軽量化を図れば良かったと
後悔したクチですから(笑
そしてこの時、市川選手も
MAVIC S.S.Cホイールを使用していました。
また、ビンテージサイクル界の大御所
CAMBIO工房さんのブログに
MAVIC S.S.Cホイールについての解説があります。
そんな事を考えながら
葉山町~逗子市~横須賀市~横浜市に入り
鶴見区のここで休憩。
その時の一コマ。
ここで休憩です(笑
画像は結構明るく写っていますが
実際肉眼では、こんなに明るくないところです。
それと今回、EROICA JAPAN 2025で使用を予定している
カスクの修理を終えて、その使用感のチェックをしました。
縫い方はオリジナルと同じにして貰い、
オリジナルのアゴひもは中にコットン様の芯がありましたが
アゴひもに柔軟性を持たせる意味で
新しいアゴひもには、芯は入れませんでした。
こちらが、交換前のアゴひも。
近年、本当にカスクの流通は少なくなりましたね。
当然ヘルメットの着用義務化の影響もあるのでしょうが。
また、欧米系の人向けの55~57サイズ位はまだ流通していたりしますが
日本人サイズの58~60サイズ位になると
今は本当に手に入り辛いですよね。
今もカスクを作っているメーカーは、あるにはあるのですが
ストラップ部がナイロン製だったり
本体は薄くてマットな色調の革で、正直安っぽいんですよね。
なので新品には食指が動かず、サイズの合うビンテージを
探したりする方は、結構居たりすると思います。
そして昨日、9月14日(土)
最初は三浦のVERO STATION MIURAに行って
GITANE VOGUEの記念撮影でもと思い走ったのですが
結局あるトラブルで泣く泣く引き返してしまいました。
この日は、体調もほぼ万全になったので
少し気合を入れて臨みました。
出だしでまだエンゲージし切れていない
シートポストのヤグラとサドルのレールの辺りから軋みの音が聞こえ
異音の原因を探りながらの調整をしたり
ブレーキタッチの感触を確かめながら
まずは横須賀のヴェルニー公園まで目指しました。
丁度このヴェルニー公園に着いた辺りで
アタリが出始めたと言うか
各摺動部に馴染みが出てきた感を感じました。
大きめのブレーキレバーにも慣れ始め
ブレーキタッチもアタリ感が出た感じです。
このブレーキシュー、多分ゴムに粉体の金属を練り込んで
作っているみたいですね。
”WORLD CHAMPION 1983”とあるので多分’83ツール優勝の”ローラン・フィニヨン”がRENAULT GITANE”で”の優勝をした際に1983年世界選手権優勝のグレッグ・レモンの優勝時に
このOEMブレーキである
”Modolo MasterPro”が使用されたのを記念したモノなのでしょう。
この時レモンは、フィニヨンやイノーが在籍していた
ルノー・エルフ=ジタンチームに居たんですね。
この時点でModolo OEMのMAVIC430ブレーキを使用していたのかも。
まさにこの時、ジタンは黄金期を迎えていたのでしょうね。
そしてこのシュー、タッチは嫌いではありません。
製造年月は経っていると思いますが、今のところ不安は感じません(笑
また気になっていたリムのコーティングに対する攻撃性も
晴天時では今のところ顕著な削れはありません。
ただ、雨天時は相当削れて銀色に研がれてしまうのは
多分必至だと思いますので
天候を選んでの使用を心掛けたいと思っています。
以前デッドストックGP-4を雨天に使用した際
ブレーキシューが砂を拾い、ザリザリになって
直ぐにブレーキシューの当たる面が、ギンギラになった
悲しい思い出がありましたので(泣
走り始めに、シート周りで軋む異音が少し気になりましたが
走る前にシートポストの高さを1センチ程上げたので
シートピンと、2本あるシートポストのヤグラのボルトを増し締めすると
音はなくなりました。
すこしづつ、各部の摺動や固定に馴染みが出て来た感じがしました。
久しぶりにビンディングペダルを使いましたが
ヤレた外装とは裏腹に
OHしているのでカッチリした動作です。
これ、初代LOOKビンディングペダルの
軽量化を始めとした、PP65のマイナーチェンジバージョンなんですよね。
そして
このままVERO STASION MIURAまで行こうとしましたが
ヴェルニー公園でシューズが壊れました(泣
これで復路50Km走って帰りました(泣
おしまい。
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