ロードレーサー、VOGUEの譜系2
前回のロードレーサー、VOGUEの譜系1からの続きです。
チームミチホがVOGUEを使用している様子を間接的に示す広告を発見。
I LOVE CYCLE AKIさんの広告から
しかし、ここで一つ疑問が。
スポンサーのAMANDAさんと言えば
早くからカーボンフレームに目を付ける気鋭のビルダーのはず。
素直に考えれば、スポンサードしている日本の強豪選手に
最新の自社製フレームを使って貰えれば
相当な広告効果だったはず。
下手をすれば、’86ツール・ド・フランスの
LOOKのKG85より前に、カーボンフレームで実戦に出られた訳ですもんね。
時系列で考えても
1982年の時点で市川選手が既に
CF・ボロンファイバーのロードフレームを使用とあるので
素人考えでは、市川選手が居る中でもありますので
CFフレームが開発途上で、実戦投入のタイミングが不可としても
既存のAMANDAフレームでなく
何故VOGUEで参戦させたのかが解りません。
AMANDAさんの意向なのか、それとも何らかの大人の事情なのか…
これも今後の宿題ですね。
続いてチームミチホ関連として、こんな記事も見つけました。
そして、国内スポーツニュースの記事中の
チームミチホの詳報。
そして、こんな物も見つけました。
発行:風書房、発売:芸術新聞社
自転車ラ・ストラーダ、ロードレーサー’88
先日ワンコインでオークションで入手しましたが
これが中々良い資料でした。
そしてさらに、サイクルスポーツ別冊
オーダーサイクル図鑑
そして最初の紹介が、VOGUEです。
そして、私が所有するVOGUEについて
使用するパイプについて、特定したいと思います。
購入時、いずれも使用するパイプの種類を示す
銘柄のステッカーはありませんでした。
しかしどうも、この辺りにヒントが隠されていると思うのですが…
前に紹介のBLUE VOGUEですが
この広告に記載の、ロード・Std¥72,000なのかも知れません。
広告の記載を一部抜粋すると、仕様が
・ロストラグ
・ハンガー
・クラウン
・シマノEF
・タンゲNo.2
・ホーク(フォーク)クラウン、シートエンド刻印入
・八田スワンNo.1ヘッド
の様ですが…
そして、シートポストの径はΦ26.8でした。
すると、内径が丹下で合致するのは…
丹下No2ですと
シートチューブの外径が28.6
そして肉厚0.9-0.6-0.9のダブルバテット管ですので
28.6-(0.9×2)=26.8となりますから
やはりBLUE VOGUEは先のロード・Stdなのだと思います。
それと、PINKについてはシートポスト径Φ26.6ですが
高比良氏は丹下No2を好むところや
シートポストのラグが変形していた過去を考えると
誤差範疇内を加味する事を考えればやはり
丹下No2を使用しているのが濃厚だと思いますね。
そして7400デュラエースの内、UGスプロケットでSLRブレーキレバー
このAssyを考えると、’89~’90頃の完成車でのオーダー車
だったのかも知れませんね。
引用元
・サイクルスポーツ誌
1984年7月号、国内スポーツニュース
1984年8月号、I LOVE CYCLE AKIさんの広告
1987年9月号、VOGUE SHOP CYCLES ORIENTの広告
別冊オーダーサイクル図鑑
・発行:風書房、発売:芸術新聞社
自転車ラ・ストラーダ、ロードレーサー’88
その3に続く。
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