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ショップ探訪② フレンド商会善福寺店

先日、私が時折拝見させて頂いている
ビンテージサイクル界の大御所と言っても過言ではなかろう
CICLI LA BELLEZZAさんのブログで先日
フレンド商会の紹介がされているのを拝見しました。

私自身もその存在は薄っすらと認知してはいましたが
まさかそんな、中々の名店であるとの事から
居ても立ってもいられなくなり
前回記したPINK VOGUEの洗車を済ませた後
二番煎じである事は承知の上で
雨が降る中行ってみました。

そして最寄駅から新宿に出た後、西武新宿線に乗り換えて
上井草駅に降り立ちました。

駅を降りれば唐突にガンダムがお出迎え!
聞けばこの駅の近くにガンダムのアニメ製作会社があったから建立されたとの事。
駅の敷地内にあるので、西武鉄道が管理しているのでしょうね。
そして標題は「大地から」(笑
もうこのヒネクレた標題、VOW(←知ってますか?)レベルの像ですね。
色んな意味で圧倒的な存在感です(笑
しかし、私も以前高田馬場に住んでいた事もあり知っているのですが
この西武線沿いって、高田馬場の手塚プロとか、下落合の赤塚不二夫のフジオプロとか
江古田には大小のアニメ制作会社があったりと
中々のアニメやマンガの聖地的な沿線だったりします。

…と、早速のお出迎えで少しのけ反りそうになりながらも
青梅街道の上井草四丁目交差点を目指します。
雨がしとしと降る中、約20分位歩くと…

このダルマ自転車や、年季が入った温もりのあるデザインのトレードマークの看板。
早くも歴史ある名店の予感がしますね。
圧倒される、ビンテージパーツの在庫。
いやホント、タイムスリップした感があります。

店内に入ると、一見して80歳位に見えるご主人が
一人で店番をしていました。
そして私が入店後すぐに、しとしと小雨が降る中
20代前半の片言の日本語を話す若者が、ロードバイクを押し歩いて
来店しました。
聞けば、ブレーキが利きづらい旨をご主人に
つたない日本語で一生懸命説明をしています。
柔和なご主人は丁寧にその若者の話を聞き、アドバイスをします。
一見して安価な量販品と思われる外観であるそのロードバイクは
明らかにそのお店で購入した物ではないのは私も分かりましたが
「町の自転車屋さん」と言った立場と役割を十分に認識している様子が
利益やメリット等関係なく、困っている様子の人に対して
顧客か否か分け隔てなく丁寧に接するその姿勢に
頭が下がる思いをしました。

彼、中国からの留学生なんだよね。もうすぐ国に帰るみたいだけど。
と自転車の彼がアドバイスを聞き入れ納得し、お店を出た後に
私に教えてくれました。
何かプロショップでありながら、ほのぼのする光景でした。

そしてまだしとしと雨が降る中、店内の物色を続けます。

ええ~!!!
あんな物や、こんな物が…
「全部新品だよ」
事ある毎に店主が教えてくれます(笑
私が中学~高校の頃、’90年前後の頃的な店構え、と言えばいいのでしょうか。
コルナゴのアルミ製双胴フレーム、カルビチューボでしたっけ…⁉
チタン製は確かビチタンでしたっけ⁉
新品です。500㎜位でしょうか?
Rossin、ALANのカーボンフレーム。これも新品。
うを~!!!LOOK KG96の新品です(笑
Rossinの完成車もありました。ブレーキはデルタですね!
MBKも今は見ないよなぁ~!!!

そして、店主近撮

本当に人の良い方です。

聞けば現在83歳。
77歳までトライアスロンに出場し
最後に出た大会では、シルバーエイジ部門で優勝したとの事。
店主は最初、富士自転車に就職後
数年後に開催される1964年東京オリンピックの自転車競技に向け
まだ渡航制限が掛かっているところの昭和37年頃に
フランスに渡欧、そこで何のコネもなく言葉も喋れない中
既に居た別企業の日本人駐在員にお願いして手紙を書いて貰い
何とかフランスで自転車業界に入る事が出来
色々と持ち帰って帰国してきた等
中々の自転車業界波乱万丈の人生を歩まれている方の様です(驚

そして色々と楽しいひと時を過ごすことが出来
私も少し買い物をして帰りました。

そして、戦利品です。

私は最近、’80年代の消耗品系のイクイップメント
特にナイロン製のサドルバッグやBENOTTOのバーテープを探していたりしています。
今回もトゥークリップペダル用のナイロン製ストラップや
チューブラータイヤ用バッグ、BENOTTOのバーテープを入手しました。

このチューブラータイヤ用バッグ
セラ サンマルコ製で珍しく、購入してしまいました。

チューブラータイヤ専用バッグの様です。
早速収納し取り付けました。

おしまい。



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