【エッセイ】古月ライブ参戦記2023――音楽ライブにまだコロナ禍にいる
この1年、人生の中でも最もライブ現地に行った年かもしれない。
2023年に行ったライブ/DJイベ 一覧
LIQUIDROOM presents New year party 2023
KAI-YOU新年宴会2023
20230210.zip
V-GARE
447Records 1st&Last Live! 「Afterword」
#33inT_CARNiVAL
Vの宴2023
MonsterZ MATE 5th Anniversary「大騒動」
打奏驚蛇 vol.2
長瀬有花 live "Eureka"
SHIN-ONSAI 2023
あるけみすと
XR BASE Marpril
Planet Station vol.10
富士葵 6th「Aria」
と、11月末時点で14回もライブに行っている(無料ライブを含む)。
自分のまわりではまだ少ないという人もいると思うが、普段多少なりとも音楽に興味を持つ一般人でも多い方であると思う。
さて、その中でも好きなVTuberイベントで忖度なしに選ぶならどれか。
・447Records 1st&Last Live! 「Afterword」
・MonsterZ MATE 5th Anniversary「大騒動」
・長瀬有花 live "Eureka"
・打奏驚蛇 vol.2
・富士葵 6th「Aria」
番外編: Planet Station vol.10、Vの宴2023
といった具合だと思います。
447Records 1st&Last Live! 「Afterword」
今年行ったイベント半々を少し下回るくらいの確率で感動して泣いてるんですが、447は何度かマジ泣きしてます。
実は未だに余韻がすごくて、自分が書いたライブレポを読み返すだけで目頭が熱くなることがあるくらいで、本当にここ数年のライブの中で1番愛に満ち溢れていて、素晴らしかったなと。
私はあまり記憶力がいいわけではないので、他のライブだとあまり光景を思い出せないものもあるんですが、このライブの場合はその時の光景をすごく覚えてます。
前の人がどんな服を着ていたとか、スタッフの様子とか、メンバーの動き方とか。
私もしばらく、いや、この先ずっと忘れることはないと思います。いいライブでした。
MonsterZ MATE 5th Anniversary「大騒動」
ワニとコウモリは沢山あっても、MonsterZ MATEのライブって実は1度も参戦したことがなかったんですね。
そうした中で「まだ参加できそう」ってことでえいやっと買ってみたのが「大騒動」でした。
普段のMZMの動画の雰囲気もあり、ほんの一部わからない曲があっても楽しめましたね。
やっぱり周りに女性が多かったのが意外で、メイカさんやあっくん大魔王に黄色い歓声が上がってたのが「あぁ、俺の知らない世界がここに……」という気持ちに包まれました。
やっぱりMZMのコール&レスポンスも現場で出来るとめちゃくちゃ楽しくて、声をかなり張り上げて応援しました。
「Vの宴」終わりで参加していたこともあり、そのバックボーンを含めて楽しかったですね。
長瀬有花 live "Eureka"
VTuberの現場で長年歴戦をともにした知人と会うことができたこと、そしてこれから広がるだろう長瀬有花ワールドを体感できたこと。
なんか色々な「脱力感」が純粋に現場を楽しめましたね。
やっぱり1番は「好きなスタイルで楽しんでね」といった長瀬有花さんの姿勢で、「周りを恐れないで」と場乗りをうまくできるように配慮してくれていたのがあまり曲を覚えられていない私でもスッと楽しめた理由だと思います。
いい日でした。
打奏驚蛇 vol.2
やはり貝と蜃気楼出演のライブは忘れられません。
こちらは小宵さんと兎馬フィグさん主催のライブイベント。
nyankobrq&YACAのパフォーマンスはおなじみの曲を目の前で聞くことができましたし、tomodatiを生で見ることができてヘドバンで大暴れした上に貝と蜃気楼。貝と蜃気楼に関しては、初っ端から弦が切れるトラブルに見舞われながらも最後までやり切るんですが、最後の最後でその切れた弦を完全にブチッと切ってパフォーマンスを終える様子がめちゃくちゃにカッコよくて今まで見たバンドパフォーマンスの中で一番かっこよかったですね。
そして、兎馬フィグさんが参加するおやすみホログラム5期はニューロマンサーをはじめ、エレクトロロックをかましたアイドルグループという感じで1日でどハマリしてしまいました。
しかし、今年すぐに5期は解散し、現在6期に移行してるんですよね。残念。
この日は写真OKということもあり、めちゃくちゃ大量にライブ写真を撮りました。
兎馬さん、小宵さん、ライブ写真かレポのお仕事ください。
富士葵 6th「Aria」
元々自分でチケットを買って行こうとしていたところ、直前にお声がかかったのでお仕事としてライブレポを書いたライブでした。
なので居たのも一般席後方。何回も配信に映り込んでましたね。
お仕事なので写真とかメモ書きとかをしていて、全力で楽しめた――とは言い切れないのが今回です。
ただ応援という、温かい空気感はまた他のライブとは違った楽しみ方ができましたし、私もいち参加者としてしっかり歓声はあげてました。
新曲「くじら」はライブレポにも書いたように本当に圧倒されてしまって、すげーという言葉しか出なかったです。
あの重低音をまた体験したいですね。あれをもう一度体感したい。本当に。まじで。あれを。
あんな全身で音を感じられる曲も久しぶりに聞きました。リリースが待ち遠しいです。
歓声と閑静さ
今年のライブの傾向として、少なくとも私が参加したライブすべて歓声OKだったのは楽しむうえで本当に大きかった。
私は割と声を出すタイプだから――というのもあるが、やっぱりコール&レスポンスが出来る/出来ないでは他の観客の盛り上がり方も違ってくる。
2年前に声を上げていいのか判断が難しかった時は流石に私も黙ることしかできなかったし、手を上げるようなレスポンスも声が出せないことでよりやりにくそうにしている様子を見てきた。
「この1年はやっぱりライブってこうじゃなきゃな」を再確認できた気がする。
しかしながら、VTuberからはじめてライブに来るような新規さんは反応が鈍い問題がある。
これは単純にVTuberファンがライブ経験があまりないことと、コロナ禍を経験してしまったために声を出せないのが当たり前と思ってるからだと思う。
なので、多分まだライブシーンはコロナ禍の中に立たされているのかもしれない。
こうした人達を育てないと、ライブがこれ以上に盛り上がるのが難しいという問題がある。
もちろん、VTuber側もずいぶん気にしていて、盛り上がるための工夫をしてはいるのだが、やはりまだまだ行き届くには時間がかかりそうだ。
MZMしかり、富士葵しかりでレスポンスが沢山求められる現場でもっとボルテージがあるとライブはもっと楽しくなると思う。
VTuberの活動スタイルによってはもっとコールがあってもいいし、それでファン文化が盛り上がればよりファン同士での交流も増えるだろう。
ライブの妨害になるのは論外として、応援するのには声を出さなければ推しには伝わらない。
静かに、お利口さんにしてるのが正義じゃない。
ライブで「もっと! もっと!」とか煽られてるなら、それに応えるのがファンというものだ。
好きなVTuberやバンドなどがいるなら、どんどん現地に出て楽しもう。
そして、声出して、手を上に挙げて自らもライブと一体となればいい。
失敗をしたなら、周りに謝ればいい。
それを糧にして次また楽しめるようにすればいい。
そうして次の曲がまた始まるのです。
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