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Silent Love

どうしようもなく不器用で
どうしようなく優しく
それでいて美しい

山田涼介・浜辺美波W主演で予告の段階から気になっていたので早速観てきました!
以下ネタバレございますのでネタバレ❌な方はここまでにしてください!

ある出来事をきっかけに声が出せなくなった青年・葵と事故をきっかけに視力を失った音大生・美夏、という片方は声が出せず、片方は相手のことが見えない一見すると無理なのでは?という組み合わせ。
ただ、出会いから関係性ができるまでは奇跡のような気もするし、観ていくと次第に必然のような気もしてきます。
観る前は当然「どうやって?」の疑問がやはり念頭にはあったのですが、2人に起こる奇跡の部分も無理やりな感じがなく自然に自分の中で受け入れられました。
基本的に人との出会いなんてどれもこれも偶然で奇跡みたいなものですからね。

声を失うきっかけとなった出来事により夢や自分に対する希望を感じなくなってしまった葵は、自分と同じような境遇ではありつつも自分にはない夢を持つ美夏をサポートしようとします。
その手助けのシーンが個人的には好きで、側から見ると「怪しい人では?」とか「不器用すぎる」と見られてもおかしくないのですが、葵が美夏に対して出来る精一杯の優しさがそこに詰まっていたと思います。
その優しさに周りに対して傲慢で勝気な美夏も次第に心を許していき、終始葵は、美夏に対して「よく思われたい」からくるものではなく美夏を常に思ってるからこその葵の行動に観ているこちらの心も動かされました。

不器用な嘘、優しい嘘
葵が美夏に対して行う不器用すぎる嘘、そして終盤に明かされる美夏の気持ち。葵の優しさがしっかり美夏に伝わっていることが感じられてすごく心動かされました。
この2人だからこそ、直接は伝えなくとも分かり合える愛の形がそこにあると思いました。
未熟ゆえ愛がなんたるかは自分は全くわかりませんが、こんなにも美しいものを作り出せるのは感服いたしました。。笑

とにかく自分の感覚にフィットしました。
ちょっと偉そうな言い方で恐縮ですが、展開は、そもそものシチュエーションが特殊ではあるので全く読めないのに、確かにそうかもしれないと思わせてくれます。
ここまでフィットされると逆にしてやられた感さえ覚えますが、まさに私は製作陣にまんまとしてやられました。笑

主演以外の配役もベストフィットでした。

私は野村周平も好きで、これは完全に癖ですが野村周平の役は「情けなければ情けないほどいい」と思っていて、今回はまさにほんっっっと最っ高の配役でした。笑
最初、嫌なやつか?と思いましたが、次第にこれはだいぶ情けなそうだなのボルテージが上がって結果とてもとても好きなキャラでした。笑
2人に対する気持ちに一番変化があったキャラでもありました。なんでそんなことするの!!っていうのも野村周平だから見ていられるのはあります。笑

他にも…
友達想いで葵の幼馴染に吉村界人
葵と同じく大学の用務員として働く古田新太
この2人も最高にハマり役でした。

吉村界人演じる圭介は葵の幼馴染で葵を遠くから見守っている友達。過去の出来事を機に尚更、葵のことを大切に思っているんだなと感じます。自分の彼女よりも葵のことを考えているんだなとわかるシーンもあるぐらい。笑
幼馴染でなんでもわかっていると思っているからこその感覚で余計な事もしてしまいますが、そこの不器用さも優しさからくるものだよなと思えてしまいます。
最後の美夏に対して、葵の気持ちを代読するシーンでも、本来ならああしたくはないけど、美夏の為に、葵の為に、ああ言ったのではないかなと思いました。

古田新太演じる用務員のおっちゃんもめちゃくちゃ良かったです。人使い荒く、図々しさはありつつもどこかミステリアスな感じがあり、言わずとも何もかも見通すような気質があるこのキャラ、まさに古田新太、適役です。

終演後、最近引っ越しによりお金がなかったのでグッズは自制していたのですが、弱すぎる心が負けてパンフ、小説、グッズ買ってしまいました。好きな作品には弱いですね、、

シチュエーションの面白さと浜辺美波の演技を観に足を運びましたが、終わってみたら山田涼介のかっこよさと野村周平への満足感がすごかったです!笑
今回は好きな作品だったこともあり、ヲタク気質が出て長文になってしまったな…

是非、劇場で!!

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