見出し画像

「拉致されました。 Karasudani Ko-ki さんに」

拉致の理由は4年間、
完成する気配を見せなかった
修士論文です。

2017年春に大学院に入り、
研究室のゼミナールで
フィールドワークに参加し、
月で割ると約4.5万の
学費を払うため、
アルバイトをして、
その上で論文もやろうと、
感覚的には3足の草鞋でした。

2019年の春までの東京の生活は
結局、どれかに集中しようとすると
お金がなくなるか、
集中力が切れるか、
周りに八つ当たりするか、
ただただ堕落する自分自身を
垂れ流しにして、
人に笑われたり、心配される
そんな日々でした。

論文を始めてみると
なかなかに膨大な量を調べ上げる
必要があることに気づき、
自分じゃ立ち向かえないなぁと
自暴自棄になってました。

そして押し寄せる、
さまざまな誘惑と、
自分の正義と社会の責任。
捉え方によっては
恵まれていたり、
自分で蒔いた種だったり
自己責任の部分もあります。

能力が低いのか、
若い時のツケなのか、
自分自身では最適な判断も
冷静に落ち着いた選択も
できない状態でした。

周りの大人からは
「病院に行ったほうがいいんじゃない?」
「ADHDだ!」
と言われたり、
親からは
「頼むから病院に行ってくれ」
と泣かれました。

カウンセリングを受けましたが、
くだらない質問と
気休めな会話ばかりで、
謎に高額な診察料が
しんどくなってやめました。

2019年春
愛媛県は内子町小田に
に拠点を移しました。
生きにくい環境に身を置いて、
我慢したり、対価を払って生きるよりも、
自分で生きやすい場所を
作っていきたい想いからでした。

今のところ
自分のことは自分で
決めたいなぁと強がる自分と、
結局決めきれない、自分の中で、
落ち込む日々です。

ちょこちょこ
優しい大人が
助けてくれたり、
誘ってくれたり、
期待に応えられなかったり
結局、いろいろ
自己解決ができない中で、
日々、たくさんの信頼を
失って生きているなぁと
落ち込む日々です。

なんだかんだで
矢面に立つことも多く、
批判や陰口、
めんどくさいことも
たくさんありました。
だいぶ、傷ついたことも
ありました。

嫌なこと、苦手なことに
立ち向かえる自信は
まだまだ弱い人間ですが、
いつも優しくしてくれる
ご近所さんに恵まれ、
本当に心底、
頑張らなあかんなぁと
思っています。

中でも、 Karasudani Ko-kiiという
人間には、何度も助けられています。

愛媛の松山で育った
彼に出会ったのは、
奇しくも彼の24回目の誕生日で、
僕が愛媛に移住した初日です。
その日のうちに、
なぜだか共同生活をすることが決まり、
1年くらい、1つ屋根の下に暮らし、
最近は近所さんとして
毎日のように顔を合わせる仲です。

そんな彼が、
気を利かせて、
拉致してくれました。
論文から逃げている
岡山を見兼ねて
3泊4日の合宿を
プレゼントしてくれました。

論文から逃げていることも
自分から言いにくいことも
行き先も言わずに、
連れて行ってくれたことも、
彼の優しさでした。

岡山のめんどくさいところを
知った上で、手を差し伸べて、
身銭を切って、面倒を見てくれる
とびきり優しいやつなのです。

もう、これは論文を書くしか
無くなったわけです。

そんな彼は出会った頃から
独学で、映像制作をしています。
フリーランスで「稼げる」職業の1つ
それが映像制作です。

彼の場合、金勘定でも
理屈でもなく、たぶん、
制作した映像で
誰かが喜んでいる姿を見てみたい、
素直な人なんだと思います。
ほぼ、独学で
ど田舎の小田地区で、
映像制作をする。

彼は映像以外の仕事を
2年以上、一切、
やっていません。
独学で映像だけで、
生計を立てています。

もしかしたら、
見る人によっては
下手くそなのかもしれません。
コンプレックスを
抱えながら映像を作っている
そんな風に彼は言っていました。

辛い時も、
甘い誘惑に時々、負けながらも、
ほぼ毎日、
撮影か、編集作業を続けています。

稼ぎは26歳男性にしては
平均年収以下かもしれません。
そんな彼のアホみたいに
キラキラ輝く稼いだお金の中から
合宿代を58,000円
出してくれました。

弱くて、御託ばかり並べる、
めんどくさい岡山のために、
なけなしの58,000円を
プレゼントしてくれました。

ルイヴィトンでも、
プロ野球の観戦チケットでもなく、
なかなか作れずにいる、
修士論文を書く環境を
大枚叩いて、
プレゼントしてくれました。
泣くしかありません。

そんな彼が
7月3日から8月31日まで
個展をするそうです。
テーマは、「紙」。

内子町内の手漉き和紙の工場を
足繁く通い、作り手たちの
インタビューを元に構成しています。
斜陽産業である
手漉き和紙業界。

開催地の天神産紙工場では
最近、新メンバーが増え、
すごく、面白い雰囲気です。
斜陽に吹く新たな風。
彼の視点で切り取って、
紡いだ映像の個展です。

2年間の中で築いた人脈の中で
アートディレクター、デザイナー、
ピアニスト、音楽編集者、ライター
さまざまなサポーターを連れて
準備中とのことです。

展示の中には
過去の作品もピックアップ。
手漉き和紙と彼の人柄がわかる
展示になるようです。

展示のリリースに向けて、
毎日のように、各SNSで
動画を先行投稿するようですので、
そちらもお楽しみに。

そろそろ書き切らないと
論文が進まないですね。

彼の愛に溢れた個展を
皆さんにも応援していただけたら嬉しいです。
どうぞ、シェア等々してやってください。

または個展開催中に
足を運んでいただけたらと思います。


関連サイト

【ホームページ】
https://dahlia199537.wixsite.com/almonds​

【twitter】
https://twitter.com/Westwood9537​

【instagram】
https://www.instagram.com/kouki199537...

【Web記事】
https://doitshoten.wixsite.com/fukuda100-2046/post/%E7%AC%AC16%E5%9B%9E_ko-ki-karasudani%E3%81%95%E3%82%93-almonds?fbclid=IwAR3gg-Ea-TJrrCWOQbkRX1TOZmitIAZQ-BZiFu_ZORP3r6Mx5b_jOrWga3I


よろしければサポートお願いします。お金は地元小田のまちづくりの資金に使います!