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あなたにしかないものとは?

あなたにしかないものは何ですか?

こう問われたとき、皆さんは何と答えるでしょうか?
名前?
いや、名前は日本のどこかに同姓同名のひとがいるかもしれません・・・
性格?
いや、これも似たり寄ったりの性格の人は必ずいます。兄弟や姉妹にもいそうですしね。
顔?指紋?
厳密には言えば同じ唯一無二ですかね。確かに一理あるかも!

しかし、なんといっても、やはり大きいのは
『体験』や『自分を取り巻く環境』ではないでしょうか?


私の好きなエピソードで次のようなものがあります。

【たった一枚の絵が どうしてこんなに高いのですか?】
日当たりのよいカフェで、ピカソは久しぶりにコーヒーを嗜んでいました。そこへ一人の中年婦人が駆け寄ってきました。
その婦人は、お金はいくらでも払うから自分の肖像画を描いてほしいと、なれなれしくピカソにねだりました。
ピカソは図々しい婦人の頼みを断り切れず、しかたなく承諾しました。
10分足らずで、ピカソはすてきな絵を完成させました。
そして描き終えた絵を婦人に見せながら、代金として1万ドルを要求しました。
金額を聞いて当惑した婦人は、真っ赤な顔で言いまし た。

「たった一枚の絵がどうしてこんなに高いのですか? 絵を描くのに10分もかからなかったじゃない!」
するとピカソは落ち着いた声で答えました。

「とんでもありません。 このような絵が描けるようになるまで、40年もかかったんですからね。」


いかがでしょうか?
何とも言えなく、最後のピカソの言葉は重たい一言ですよね。
結果も大切ですが、積み重ねてきた努力を観ることができるようになりたいと思います。


私もそうですし、きっと誰しもがそうだと思うのですが
生まれて、今の状況に至るまでの過程を生きてきただけで、実は既に自分にしかないものを得ています。
体験がまさしくそうではないでしょうか。

だから、私は変遷を大切にするとよいと思います。
そして、誰しもに大切にしてほしいと願います。
そのためにも、やはり考えることは止めてはいけないと、再認識しました。


「自分」を生きてきたことを誇りに思い、10年、20年、30年と生きた後でピカソのように、力強く、自分の努力を肯定し、価値あるものであったと認識できるようにしたいと思いました。

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