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役に立つ俳句
鈴木光影句集『青水草』のうちの一句
〈少しづつみんなが変で金魚草〉
に触発されて『役に立つ俳句』について書きたいと思います。
俳句は
・短くて思い出しやすい。
・共感しやすい。
・実用的
という特徴があります。
実用的というのは、
俳句の格言的な側面です。
私は人生の向上や気分転換のために自己啓発本をよく読みます。
しかし自己啓発本は
・内容が長い。
・必要な時にパッと思い出せない。
・一言でまとまらない。
という欠点があります。
読んで、何かを学んだり向上できた気分にだけなって必要な時に思い出せないのです。
例えば、『人間万事塞翁が馬』という言葉はパッと思い出せても、そのストーリーは長くいちいち思い出していたら、変化の多い現代では遅れをとってしまいます。
自己啓発本の内容は古今東西の伝説や著者のエピソードが多いですが、実生活でスピーディーに思い出して活用するには向いていないように思います。
小説もそうですし、短歌も暗唱出来るような歌はよっぽどリズムが優れているか、百人一首などでしつこく暗記させられたものでしょう。
それ以外は
「あの短歌であんな事を言ってたな」
という大掴みの思い出し方になります。これは私の場合で、もちろん全員がそうではないでしょう。記憶力が優れている人は片っ端から好きな短歌を記憶したりノートに書き留めたりしているでしょう。
それを踏まえて俳句の効用について書きます。
どこでも変わり者や困った人はいます。
金魚草の句を知る前は
そういう人に内心イラついて、そのイラつきが相手に伝わり、関係が悪化する負のループがありました。
金魚草の句と出会った事で
・まあそういう人もいるよね。
・自分も他人から見たらそういう面があるかも。
と思い
・ゆるし
・受容
・あきらめ
によるゆとりが生まれました。
すると相手への対応が優しくなり、結果的に人間関係が良くなりました。
もちろん、明らかに悪意のある人は金魚草の句のロジックで受け入れる必要はありません。距離を置く、話を真に受けないなど別の対策が必要な場合もあります。
またご紹介した句
〈少しづつみんなが変で金魚草〉
は金魚草が効いていると思います。例えば季語が彼岸花でしたら爽やかな印象にならなかったでしょう。金魚草を取り上げた句も珍しいように思います。
この句との出会いがきっかけで、人生を変える作品を求め、これからも色々な本を読みたいと思いました。
また面白いものを見つけたらnoteで紹介します。
最後までお読みいただきありがとうございました。 もっと面白い記事を書けるように日々頑張ります。 次回もお楽しみに!