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「年刊花林花2023」を読む⑨宮崎裕氏

花林花という句会がある。
先日「年刊花林花2023」を頂いた。

各同人の花林花抄二十句の連作から、掲載順に感銘句を紹介。

宮崎裕氏「願い」より。

七夕の願いは一つだけですか

なんとなく短冊をたくさん書いて笹にさげることはしない七夕。風習と日本人の慎ましさだろうか。

拾い見て見せて拾って桜貝

砂浜で貝殻拾いをしていて、きれいな貝を拾うことができたら一緒に来た誰かに(家族、友人、恋人などなど)見せる。動詞と名詞だけの構成でそれが分かる不思議さと上手さ。

青信号サーフボードが歩きだす

サーフボードを持った人が信号が青になって横断歩道を歩いている様子だが、俳句の特徴である、省略を使うとこのような楽しい句に。サーフボード自体が歩いているようなおかしみが出た。

気軽に簡単に作っているように見えて工夫とユーモアが光る句が多かった。
紹介文書きやすく、読者として面白かった。

以上。

続く。

最後までお読みいただきありがとうございました。 もっと面白い記事を書けるように日々頑張ります。 次回もお楽しみに!