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今の猪木は最高にかっこいい!

以前の認識は「超有名人」なだけの人

昭和の生まれで「アントニオ猪木」を知らない人はいないと思います。

「ジャイアント馬場VSアントニオ猪木」対決は、昭和のお茶の間を常に沸かせていました。我が家のばあちゃんは試合の最中はテレビに釘付けで、台所から煙が出ていたような記憶も懐かしい思い出です。

同世代の友人たちは当時プロレスの試合で猪木さんが勝つと、自分が新日本プロレスの関係者のように喜んでいました。
なぜか出合い頭に「卍固め」をしてくるので、組まれる前に「ウエスタンラリアット」で応戦してました。知っている技が少なかったので。

私自身、正直なことを言えば、そんなにプロレスに興味があるわけではなかったので、有名人でよくまねされてる人ぐらいな認識でした。

猪木さんが政界に進出して、「スポーツ平和党」って政党を作っていたのは覚えています。アラブの方に行ったり、北朝鮮に行ったりしてたような…

ここ最近まで私の認識は「超有名人」でしかなかったのです。

3月に入って、久しぶりにテレビで「アントニオ猪木」をみました。

観たくない現実

NHKで久しぶりに見る猪木さんは、瘦せ衰えていました。

番組名は『燃える闘魂 ラストスタンド~アントニオ猪木 病床からのメッセージ~』
昨年、BSでやったもので、新日本プロレス50周年が3月6日なのでこの番組を再放送したそうです。

なんでも、2018年位から全身性アミロイドーシスという、100万人に数人という難病にかかり、2020年以降は入退院を繰り返しているとか。(※1)

全盛期からは想像もつかないぐらいの姿でした。

私は、最近テレビを見る時間が少なくなっていました。理由は単純で、テレビに対して興味が無くなったからです。「ドリフターズ」のいかりや長介さんが亡くなってからは特にドラマやお笑い番組はみてないと思います。

かつての有名人がどんどんいなくなっていくのが、寂しく思てしまうからなんでしょう。志村けんさんが一昨年コロナで亡くなったのが更に拍車をかけていました。

偶々、夕飯を食べているところでタイミングよくこのNHK特集が始まりました。一人でいたら絶対に民放に変えるか、電源を落としていました。

「燃える闘魂」は伊達じゃない

結局…見てしまいました。いや、目が離せなくなってしまったので、見てしまいました。

猪木さんの病床にて密着取材をしているのですが、見続けていくと最初に受けた「弱弱しい老人」のイメージが払拭されました。

YouTubeで挨拶をしているシーンで猪木さんの決め台詞
「元気ですか!!元気があれば何でもできる!」が、
「元気ですか!!病院から皆さんに元気というのはちょっとおかしな話かもしれないけど…」と変わっていました。

はじめの「元気ですか!」はちょっとかすれていましたが、はっきりと喋れていますし、全然「諦めていない」感じが凄く伝わってきます。

入退院を繰り返していたことは見た目が物語ってはいますが、「精神」が死んでいない。自分のことより、自分を頼りにしてくれる「ファン」の皆さんに「生き様」を見せつけています。これぞ「燃える闘魂」です。

所々で、猪木さん所縁の人がコメントをしていました。
藤原組長や古館伊知郎さんの「アントニオ猪木」を語るところもありました。

古館さんがプロレスの神様「カールゴッチ」に猪木さんが勝った時のチャンピョンベルトを新日本プロレスからもらったが、あとでレプリカと交換してほしいと言われたのを断ったエピソードが面白かったです。

久しぶりに、テレビで感動しました。

「猪木」は死ぬまで「アントニオ猪木」

自分は80歳迎える年で元気にコメントできるとは思えないです。

やはり、超人はいるんだと初めて思いました。すごく格好いい生き方だし、憧れます。

猪木さんは死ぬまで「アントニオ猪木」を演じ続けていくのだなと思うとさらに感動しました。

自分の文章表現の稚拙さに、もどかしく思いつつ最大の賛辞を述べたいと思います。

「今の猪木は最高にかっこいい!」

BSの放送後、退院されて先月79歳を迎えられたそうです。
いつまでもお元気で、色々なことに挑戦してください。
応援しています。

※1 Yahooニュース【難病抱えたアントニオ猪木、NHK特番再放送に「泣いている」「カリスマすぎる」SNS反響】参照

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