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大阪都構想に僕が思っていること vol.3

9/17、10/11に続き、またもや大阪都構想についての記事です。

過去の記事はこちら。


基本的に主観で書いてきた記事なので、一部間違った内容も含まれてるかもしれません。
なるべく事実をと思って書いてますが、政治の専門家ではないので、そこはご容赦頂きたい。恐縮です。


また、僕は反対派なので(現在大阪に住んでないので住民投票に行くわけではない)、僕の書く都構想の記事は、賛成派の人にとっては気分が悪いものかもしれない。

そこは申し訳ないが。

とはいえ、大阪都構想は一度やったら元には戻せないもの。
大阪の未来がどうなるか!?という非常に重大な局面ですので、11/1の住民投票までの間だけは少し我慢して頂きたい。
恐縮です。



では、今回の本題に入ります。

この大阪都構想は、様々な視点からの意見が出てきてるんで、検討するにも論点を整理しづらいという方も多いかもしれない。

そこで。反対派寄りの目線ではありますが、僕なりに整理していこうと思います。

まず大前提として、念頭に置かないといけないのはこれです。

●初期費用240億とランニングコストが30億ぐらいかかる。

大阪都構想をやるには、莫大な費用がかかるのです。
その割に、二重行政解消により削減できる財政支出はほとんどありません。
削減できるのは、せいぜい1億程度というのが大方の見方です。

この莫大なコストを超えるほどのメリットがあるのかどうか、というのを考えないといけないのは大前提だと思います。

そして、さほどメリットがないものであれば、大阪都構想こそが最大の無駄ということになります。



では次に。
意外と重要なのはこれではないでしょうか。

●“大阪都構想”という言葉は、あくまで維新が名付けた政策のネーミングであり、実際の中身は、大阪市を廃止するという政策である。

これは反対派のネガティブキャンペーン的なことではありません。
選挙管理委員会のチラシとホームページ画像を見てください。

画像1

画像2


要は、「大阪を都にする投票ではなく、大阪市を廃止するかどうかの選挙ですよ」ってことです。

もっと言うと、「大阪市を廃止する投票やけど、ほんまにええの?」というものなのです。

僕は、これが意外と重要なポイントだと最近感じてまして。

というのも。
反対派の僕からしたら、この論外とすら思える都構想を何故ゆえに賛成する人がたくさんいるのか、不思議でしょうがなかったんですね。

で、賛成派の人のネット上のコメントを、最近よく見るようにしてたんです。
賛成派の人達の目線をできるだけ理解しようと、僕なりにつとめました。

すると、賛成派の多くはこんな気持ちなんだと、なんとなくわかってきました。

「衰退してきた大阪を都にする言うてんのに、反対派はむやみにネガティブなこと言いやがって。大阪の未来を発展させようと思わないのか!」

どうやら、反対派に対してこういう印象の方が多いんですね。

そこで、イメージではなく、まず事実を踏まえることが大事だと感じました。

賛成派の人の多くはイメージ的に、大阪都構想=大阪を都にする構想、だと思っていて。

一方、反対派から見たら。大阪都構想=大阪市を廃止する構想、なのです。

で、事実としては、先程の選挙管理委員会の画像の通り、大阪市を廃止する構想です。

繰り返しになりますが、今度の住民投票は、大阪市を廃止していいかどうかを問うもの。
選挙管理委員会が示しているのですから、これは紛れもない事実なのです。

賛成派の方々は「反対派は大阪の未来のことを考えていない」と言う人が多い。
これは誤解です。大阪の未来のために、大阪市を廃止させたくないということなのです。

松井市長&吉村府知事が「大阪市はなくならない」と平気で発言したりするもんだから、余計混乱するのでしょう。

そもそも、大阪市をなくす設計図をつくった維新自体が「大阪市はなくらない」と発言するのは、全くもって意味不明なのだが。
しかし彼らは、平気でそんな大嘘をつくのです。

要は維新は、てきとうなことを言えば大阪市民を騙せると思ってるんです。

騙されたいですか?騙されたくないですか?

です。

賛成派、反対派。いろいろ意見はあれど、まず大阪市廃止という事実を踏まえて検討しましょう。


最後にもう1点、また違う視点で述べさせて頂きたい。

大阪都構想のおかげで、優先すべきことができない

防災の専門家に言わせると、今の大阪は災害対策が全くできていないそうです。
南海地震がきたら、津波で多くの命が奪われることが確実。
南海地震は近い将来ほぼ必ず起こるのに、その対策ができてないのは大阪ぐらいだと。

しかし、今の維新は防災に必要なお金をかけようとしない。
それはなぜか。
防災の専門家がこのようなことを言ってました。

「愛知県と名古屋市は二重行政の問題があろうが、そんなことよりも災害対策を先行している。大阪は違う。ここ10年間、議会が都構想のことしかやらないため、災害対策が進んでいない。防災にお金をかけても票に繋がらないから、危険であることを黙ってる。もはや災害は起こらないことにしている。
この態度は間違ってる。命が一番大事なのに、何をやってるんだ!」

この主張を僕は動画で見たんですが、非常に説得力のある、魂のこもったスピーチでちょっと衝撃を受けました。

維新は「府と市が喧嘩せずに仲良くしないといけない」というのを都構想の名目にもしてるが。
なんのこっちゃない。防災においては、喧嘩してる愛知はできていて、維新同士で仲良いはずの大阪はできていないのです。

またこのスピーチの中で、「災害が起きたときには、政令指定都市じゃないと復興が遅くなる」とも言ってました。
都構想が可決されたら、政令指定都市である大阪市がなくなります。
大阪はどうなるんでしょうか…。


都構想に、初期費用240億とランニングコスト30億がかかるわけです。
当然、その分必要な投資ができなくなります。
サービスが低下すると言われてるのもそうです。

しかし維新は、「財源はうみ出せる」と根拠のない、まるで魔法のようなことを言うばかり。

都構想が可決されれば、新しいシステムに変更するための引き継ぎとして、人員の足りない役人は膨大な残業をさせられることが予想されます。
数年間引き継ぎにいっぱいいっぱいになり、他の必要なことができなくなるのではないでしょうか。
その間、大阪は発展できるのでしょうか。

これまで大阪市の公務員を散々悪者に見立ててきた維新。

本当の悪者はどっちでしょうか。












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