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お笑い初期衝動
36.相方の書いたコント台本
相方・川田は元々、役者としての舞台をたくさんやってきた者で。自らの脚本で、多くの観客の涙を誘うことも経験してきた。と語った。
そんな川田の話の後、僕は川田が書いたコント台本を受け取った。
その台本に目を通すと。
なんとそこには、15分以上の尺になるセリフ量があった。
「俺らみたいな超若手が15分は長すぎるよ。」と僕は言った。
「舞台の脚本だといつももっと長いから。これでもだいぶ削ったんだけど。」と川田は言う。
僕達は、内容を削って削って5分くらいの尺におさめる作業から始め、「ここにこういうボケを」と僕のボケ案も加えたりした。
そうして、なんだかんだで、とりあえずは5分くらいのネタが出来上がった。
このネタがおもしろいものなのか、そうでもないのか、僕は正直ピンとこなかった。
まだ一般のお客さんの前でネタをやったことがない。
どれぐらいのおもしろさの台本だとウケるものなのか、基準がさっぱりわからなかったのだ。
基準がわからないまま、ああでもないこうでもないをずっとやっててもキリがないので。
ある程度のとこで一応完成として、後はせっせとネタ合わせに励んだ。
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