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素晴らしい、過去になれるだろうか

2022年9月、第一子、長女が産まれた。今は、チームのみんなに多大な協力をいただき、育児休業を取らせていただいている。子供が授かったということ、社会人になってから全力で走ってきた中で長期で休みをもらうということ、その中で考えたことを書いておきたいと思う。

※ サムネイルは長女が産まれた日に撮った写真です。

パパ育児休業

今回、いわゆる安定期に入ってから、職場と相談し、チームの多大な協力をもらい、育児休業を取得している。期間は2ヶ月程度ではあるが、ほとんどの業務を権限移譲させていただき、今に至る。下記のnoteにある通り、2016年に大学院を半年で中退して、当時学生スタートアップであった会社にジョインして、今まで全力で走ってきた。365日、大好きなプロダクト開発のことを考えない日はないほどに。

そのため、自分が育児休業を取ること、仕事をしないことは自分自身でも不思議な感覚をしている。加えて、育児休業を取得するに伴い、自分がいなくても仕事が回るように設計することは、会社自体を辞めるわけではないが、自分が本当にすべきことは何かを常に考えてきたために、複雑な心境だった。育児休業が始まった今は、快く送り出してくれた皆に感謝しかなく、戻ったらまた、馬車馬の如く働きたいと考えている。

男性の育児休業の取得率は年々上昇しているはいるが、まだ10%強になっている。今年の10月から産後パパ育休 (出生時育児休業) が施工されたり、動きもある。しかしながら、実態としてはほとんどが数週間という期間に留まっている。これは、子供によっても異なるし、親御さんなど家庭の状況に強い依存するため、個人的には男性も育児休業を取るべきだということに対して、良いも悪いもないと考えている。

一方で、特に新生児期は数時間おきにお世話をする必要があるために、よく睡眠時間を確保することが課題として挙げられる。ここに女性は出産という大ダメージの回復期間と重なるため、誰かと育児を分担できることは非常に重要である。また、育児休業が明けたとしても育児はずっと続いていく。休日や業務後に育児参加をすることを考えると、男性が育児スキルを早期に身につけておくことは長期的にみてもメリットがあると思う。そのため、男性の育児休業取得には大きな意味があると個人的には思っている。僕はシフト制を導入して、夫婦共々がある程度まとまった睡眠時間が確保できるようにした。まだPDCAを回している最中であるが、一つのケーススタディとしてもしこれから育児休業を取られる方がいたら参考になれたら嬉しいので、DMいただけると嬉しい。

僕は素晴らしい、過去になれるだろうか

中学生の時に父を亡くしている自分にとって、自分が親になるということは大きな意味があった。自分はどんな父親になれるのだろうか。もう少しでその時の父の年齢に近づき、そんな複雑な心境の中で、下のTVCMを見て、心に突き刺さった。

「#素晴らしい過去になろう(過去と未来の乾杯!)」篇 60秒 サントリー企業広告

人生、上手くいくことは少ないし、苦労することが多い。色々あったけれども、今楽しく生活ができているのは、今まで育ててくれた家族があったからだと、子供の誕生を通して理解した。本当に、感謝しかない。子供のお世話をしているのは事実だけれども、自分自身も、子供に成長させてもらっているのだと思う。子供が産まれると、親戚とのつながりを再認識したり、家族のつながりを強く意識できた。

「過去」と「未来」という言葉は、相対的な概念でしかない。僕らが生きている"今"は未来にとっては過去である。未来を創るのは"今"の行動の積み重ねで、僕がこれからする物事は子供にとっては過去になる。不確実性が高い世の中、20年後の日本や世界がどうなっているかはわからない。感謝されたいということではなく、子供にとって素敵な未来が来るように、自分ができることを全力で行いたいと思った。僕も素晴らしい、過去になりたい。

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