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ベンチャーに飛び乗ってから2年が経った

こんにちは。クラシルというレシピ動画サービスを運営しているdelyでプロダクトマネージャーをしている奥原拓也といいます。delyというベンチャーに飛び乗って、2年が経ちます。正確には9月1日ですが。大学院を退学して、まだ2年だと思うと、本当にジェットコースターに乗っているようで、もう4~5年は立っているような感覚があります。去年もブログを書いたので、今年も書いてこの1年何があったのかを振り返っておきたいと思います。考えを赤裸々に書いていきたいです。

捨てたものよりも得たものを考える

今年の春、大学院に通っていたとしたら卒業式でした。同期の卒業祝賀会に参加させてもらいましたが、皆が名だたる企業に就職していきました。同期の卒業を祝っている一方で、自分が捨てたはずの未来を同期たちに投影して、羨ましく思う自分がいました。隣の芝は青く見え、僕は過去に生きていました。

これを知り合いに相談した際に、言われた言葉が「自分が取らなかった選択で得られたものを考えるよりも、選択したことによって得られたことを足し算して行った方がいいよ。これから先、転職するとしても同じこと。」でした。これから先、何度も来るであろう人生の選択の時にその時の自分に足し算をしていく。確かに、大学院を出て研究職に就くという選択の対価として、ベンチャーに来てから沢山のことを学び、自分の糧にできました。それらには、互いにメリットやデメリットがあり、どっちが良かったのかは結果論でしかなく、今の自分が良かったと思えたらそれが正解なんだと思いました。これから先も重要な選択をするときに大切にしたい言葉です。

危機感

急成長のベンチャーに入社してくる人で中途の方は基本的にはかなり優秀です。delyでもこの1年で多くの方が入社されましたが、皆本当に優秀で、入社してすぐに結果を出しています。

一方で、僕が入社したのは2年前の5~6人しか社員がいない時で、エンジニアとしてはCTOを含めても2人目でした。当時はクラシルが伸びる兆しを見せており、とにかく手を動かせるエンジニアが必要なフェーズで、技術面接もなく、技術力がある程度あれば良かったと思います。自分としても、アルバイトでプログラミングをしていたと言っても、多くのユーザーが使う自社サービスを運用した経験もなければ、ベンチャーで働いたこともありませんでした。実力も学生エンジニアという殻に閉じこもって、社会人エンジニアの方々の足元にも及ばないと思っていたので、自信もありませんでした。

去年1年で、1,000万ダウンロードまで1人でサーバーサイドを担当、社員100人が使う社内システムを開発、OSSにコントリビュート、勉強会で登壇するなどしてエンジニアとして自分の領域においては、ある程度実力や経験を積めたのではないかと思っています。

しかしながら、1人の社員としてこの会社を成長させるために何ができるのかを考えた時に、大きな危機感を持ちました。会社は総額70億円を資金調達し、これから経験も豊富で実力も圧倒的に上の人が沢山入社してきます。その中で、自分はどうすればいいのか。そして、エンジニアの市場から見たときに、僕の実力はまだまだで、僕よりも経験があって広い知識、確かな実力を持ったエンジニアはごまんといます。この市場で戦って生き残っていくには自分はどうすればいいのか。会社の内外において、自分の生存戦略を考え出しました。

自分のスキルにレバレッジをかける

今年から開発部マネージャーになり、5月ごろからはプロダクトマネージャー (PM) を任せていただきました。会社やフェーズによって、PMが担う役割は千差万別です。数人のスタートアップでサービスの立ち上げ時期ならば、世の中においてまだ誰も気がついていない負を見つけ、その最適解であるプロダクトを見出すことをしますが、クラシルのようにある程度成長し役割も細分、専門化した中では、巻き込む力であったり、細かく調整する力が必要になります。役割は違えど、「プロダクトの成長に責任を持つ」ということは変わらないと思います。

もちろんですが、僕自身PMは初めての経験です。そんな自分に渡されたのが、70億円調達した会社の唯一のプロダクトに意思決定を行うことでした。そもそもPMってどんな職業で、どんなことをするのかすらわからず、本を読んだり、ネットで記事を漁ったりしました。正直なところ、ものすごいプレシャーに押しつぶされ、ご飯が喉を通らず精神的にも追い詰められた時期もありました。

今の自分にPMとしての能力はない。この感覚はプログラミングを始めた時に似ていました。能力がないからチャレンジしないのでは、ずっと自分ができることの領域は広がりません。一歩を踏み出すことの大切さは自分がよくわかっていました。能力がないなら、兎に角もうやるしかない。このプロダクトを成長させるために自分にできることをやるのみ。そう自分を奮い立たせて、今も挑んでいます。

なぜPMになったかというと、先ほども書きましたが、会社の内外における自分の生存戦略に危機感があったからです。その中で自分が取れる選択が、自分のスキルにレバレッジをかけることでした。僕の専門領域はサーバーサイドのエンジニアリングですが、クラシルを開発していく中で、ユーザーが言ってる事から、適切な答えを提示することに自分の強みを見出していました。基本的に人は自分が本当に欲している物事を正しく表現することはできません。つまりユーザーが言ってることを、そのまま提供したとしてもユーザーを満足させることは難しいです。僕はそこに強みがあると信じています。「エンジニアリング x プロダクトマネージメント」の領域において、自分のバリューを出して行きたいと思っています。

サービスが伸びないと皆を幸せにできない

この1年、沢山のサービスが産声をあげ、その一方で沢山のサービスがクローズしました。もちろん、自分たちも来年存続しているのかは絶対ではありません。成功しているベンチャー企業の筆頭であるメルカリを見ていて、全てはサービスが成長していることではないかと思いました。サービスが成長していれば、多くの人の注目を浴び、お金も人も集まります。鶏が先か、卵が先かという話もありますが、結局はサービスが伸びていることが正義だと思っています。

2年前にdelyに入社した時、すでにメルカリは急成長してバンバンCMを打ち、多くの認知を獲得していました。クラシルもSNSでは知っている人は知っていると思っていたのですが、delyに入社してすぐ参加した勉強会で「クラシル?なんですかそれは?」と言われたことは今でも覚えています。当時からメルカリのようにクラシルを成長させたい、会社も大きくしたいと強く思っていましたが、今もその気持ちが強いです。

サービスには浮き沈みがあります。やはり、サービスが伸びている時の方が明るいニュースが多く、社内も賑わっています。来年はもっと仲間が増え、それでも1人1人が毎日楽しく働けるように、僕にできることは何がなんでもサービスを伸ばすことだと思っています。

これから成し遂げたいこと

次の1年で僕がやりたいことは、どこまでいっても「Make Something People Want」です。誰かの役に立てるサービスを作ることが僕がやりたいことです。

話は逸れますが、何故みんなは他に沢山のブランドがあるのに無印の商品を買うのでしょうか、何故みんなは他に沢山のコーヒーチェーンがあるのにスターバックスに赴くのでしょうか。それには様々な要因があると思いますが、その一つに「信頼」があると思います。なぜ、人々が欲しがっているものには確固たる信頼があるのでしょうか。それは、無印は「シンプルで美しい商品をちょっと手を伸ばせば届く価格」を、スターバックスは「サードプレイスであること」を他でもないあなたと約束し、それを愚直に守り抜いているからだと思います。

僕もプロダクトの作り手として、「あなたの生活をより良くすること」を約束し、それを愚直に守り続けたいと思います。プロダクト開発において、よく「三方良し」という言葉を使います。ユーザーにとって良いことはもちろんですが、継続的に会社とサービスが成長していくためにはビジネス的な成功も不可欠です。PMとして、クラシルを全ての側面で圧倒的に成長しているサービスにしたいと強く思っています。そのために、必要なことはなんでも貪欲に執着してこなしていきたいと思います。

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dely, Inc. / kurashiru / Heartful Engineer / Product Manager / 1993
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