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愛することは「感情」ではなく「技術」である

タイトルの言葉は、とある心理学者の言葉です。この言葉に私は大きな衝撃を受けたので、皆様にも紹介しようと思います。

人を愛するということは、相手に恋愛感情を持つことではありません。人を愛するということは、相手に自分のできることを与え、相手に尽くし、見返りを求めないということです。つまり、親が子どもに捧げる「無償の愛」と同じです。母親が赤ちゃんに対して、見返りを求めることなく自分のもっている母乳を与えるように。

他人に対して無償の愛を注ぐには、相当な器の大きさを持ち、覚悟を決めるという「技術」が必要です。だから、人を愛することは「感情」ではなく「技術」なのです。
結婚式では永遠の愛を誓いますが、これは「永遠にあなたに恋愛感情を持ち続けること」を誓っているのではなく、「永遠にあなたに尽くし続ける」ことを誓っているのです。恋愛感情を永遠に保持し続けることは恐らく不可能でしょう。なんの覚悟も持たず、愛することの意味を履き違えて結婚した結果、不倫や離婚へと繋がっていくのです。

そして、愛することは相手に「与える」行為なのです。相手に対して、「ああしてほしい」「こうであってほしい」と要求することではありません。
マッチングアプリでは、「収入」「身長」「年齢」などで自分の要求を満たさない相手をふるいにかけます。仮に要求を満たす相手に出会ったとしても、他にも多数候補が存在するため、気に入らなかったら軽い気持ちで切り捨てる。これを繰り返していくうちに、恋人を愛することは「相手が自分の要求に答えること」と錯覚し始め、愛することに対する責任も覚悟も薄まっていく。

今の社会における愛のあり方は、本来あるべき姿から崩れていっているのかもしれません。


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