奥沢未都

旅と日常

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記事一覧

夏が好き、こんなに心を動かされる季節、他にはないから

奥沢未都
20時間前
6

メジャーなコンテンツが必ずしも良い物とは限らないのと同様に
マイナーなコンテンツを好きでいることと、センスが良いことは同義ではないということを忘れずに生きていきたい

奥沢未都
1日前
6

ポストが消えた街

その日、街からポストが消えた コンビニの前にあった赤いポストだ 最初に気付いたのはアルバイトだった 出勤時に違和感を覚えた いつも見ている光景だったが、その日はど…

奥沢未都
7日前
21

ランドスケープで狂わせて 

クローゼットの中で縄の縛り方を調べていた時のことだ。 ふとある言葉が 「もし、お前が確かに辛い状況にあって、全てを終わりにしてしまいたいと思ったら、最後に連絡し…

奥沢未都
9日前
30

東京は色んな音で溢れてて
私は蛙の声が恋しい

奥沢未都
11日前
10

形ある物の終わりが怖いから
私は今日も花を買えない

奥沢未都
12日前
5

神津島にて、世田谷からは見えない星を見た

東京都の離島、神津島。年始に星空を見に行った。きっかけは、辻村深月の「この夏の星を見る」という小説。コロナウイルス禍の高校生たちが、リモートで各地域を繋いで星空…

奥沢未都
2週間前
46

きっぷ片手にどこまでも行ける気がした
車窓から青が溢れる

奥沢未都
2週間前
16

私を知らない私に宛てた備忘録

私を知らない私へ 記憶を失った時に、真っ先に読むべきメモを書きました。 住所とか、家族構成とか、どこの会社に勤めているとかは、きっと優しい誰かが教えてくれるだろ…

奥沢未都
3週間前
104

晴れた日は「風になる」を流してピクニックをしたいし、旅先では「ルージュの伝言」を聴きながら電車に揺られたい

奥沢未都
3週間前
12

夜中に「クロノスタシス」を聴きながら散歩するとか、夏の夕方に「若者のすべて」を聴くとか、そういうことを一回はやってみてほしい

奥沢未都
3週間前
13

銀色のシンクの上で私には心を開かない生卵

奥沢未都
1か月前
16

【歌集】色付く日々

上京して1年が経った 色づく日々に思いを馳せて詠んだ歌 ◾️あの日見た空 私、あの日々が堪らなく恋しい ピースで映る集合写真 七色の虹のどこかに君は居て、 青の半…

奥沢未都
1か月前
22

七色の虹のどこかに君は居て 
青の半輪を僕は見ている

奥沢未都
1か月前
7

私、あの日々が堪らなく恋しい
ピースで映る集合写真

奥沢未都
2か月前
7

風水で縛らないでよ家の中くらい
外ではちゃんとするから

奥沢未都
4か月前
20

夏が好き、こんなに心を動かされる季節、他にはないから

メジャーなコンテンツが必ずしも良い物とは限らないのと同様に
マイナーなコンテンツを好きでいることと、センスが良いことは同義ではないということを忘れずに生きていきたい

ポストが消えた街

ポストが消えた街

その日、街からポストが消えた
コンビニの前にあった赤いポストだ

最初に気付いたのはアルバイトだった
出勤時に違和感を覚えた
いつも見ている光景だったが、その日はどこかバランスが悪く感じたのだ

その違和感の正体がポストだと気づいた時、街では別の人間がその消失に気づいた

郵便配達員だ
その道20年のベテランだった
確かにいつもこのポストを通っていた
数こそ多くないものの、コンビニのついでに投函す

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ランドスケープで狂わせて 

ランドスケープで狂わせて 

クローゼットの中で縄の縛り方を調べていた時のことだ。

ふとある言葉が

「もし、お前が確かに辛い状況にあって、全てを終わりにしてしまいたいと思ったら、最後に連絡してくれよ。止めはしないさ。ただ、俺の代わりに頼みがあるんだ」

ある春の日、そんな事を思い出した

携帯の連絡先には「シバタ」の文字があった
そんな約束覚えているわけないと思いつつ、発信ボタンを押した

3回ほど発信音が鳴った後、柴田が

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形ある物の終わりが怖いから
私は今日も花を買えない

神津島にて、世田谷からは見えない星を見た

神津島にて、世田谷からは見えない星を見た

東京都の離島、神津島。年始に星空を見に行った。きっかけは、辻村深月の「この夏の星を見る」という小説。コロナウイルス禍の高校生たちが、リモートで各地域を繋いで星空観察をする話。小説の中で離島の高校が登場し、いつか離島で星空を見たいと思っていた。

神津島は、国際ダークスカイ協会(何ともイカした名前だ)という、世界的な組織より星空保護区として認定された島だ。
神津島へは、竹芝港からフェリーで向かった。

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きっぷ片手にどこまでも行ける気がした
車窓から青が溢れる

私を知らない私に宛てた備忘録

私を知らない私に宛てた備忘録

私を知らない私へ

記憶を失った時に、真っ先に読むべきメモを書きました。
住所とか、家族構成とか、どこの会社に勤めているとかは、きっと優しい誰かが教えてくれるだろうから
ここには私がどんな人間だとか、好きな場所とか、音楽とか、そういったことを残しておきます。気が向いたら読んでください。

<私を知らない私に宛てた備忘録>

私は、人と関わるのが好きだ。
人からの誘いは、必ず一度は受けることを心掛け

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晴れた日は「風になる」を流してピクニックをしたいし、旅先では「ルージュの伝言」を聴きながら電車に揺られたい

夜中に「クロノスタシス」を聴きながら散歩するとか、夏の夕方に「若者のすべて」を聴くとか、そういうことを一回はやってみてほしい

【歌集】色付く日々

【歌集】色付く日々

上京して1年が経った

色づく日々に思いを馳せて詠んだ歌

◾️あの日見た空

私、あの日々が堪らなく恋しい
ピースで映る集合写真

七色の虹のどこかに君は居て、
青の半輪を僕は見ていた

きっぷ片手にどこまでも行ける気がした 
車窓から青が溢れる

◾️東京、曇りのち雨

風水で縛らないでよ家の中くらい
外ではちゃんとするから

逆方向の電車に乗った定期に縛られないこと
証明したくて

銀色のシ

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私、あの日々が堪らなく恋しい
ピースで映る集合写真

風水で縛らないでよ家の中くらい
外ではちゃんとするから