「プログラミング」と「描画」は同じ抽象度だった。

TwitterBotを作りたい！

そう思い、MENTAで先生を募集したところ
なんと6000円(初回相談料込み)で引き受けてくれる人が現れた。
インターネット様様である。

（いや、Botなんかアプリ使えば無料じゃん）
と思われる方もいるだろうが
私がやろうとしていることは、ある程度プログラミングスキルを持っていないと不可能なツイートなのである。

つまり、定型文をただ呟くだけではなく、
その都度変化する情報をツイートしたいのだ。

しかし
（いや、ちょっと勉強すれば簡単なんだから習うのはアホじゃね？）
と思う方もいるだろう。

そこが
「出来る人」と「出来ない人」の視点の大きな違いなのである。

ところで、
私は絵を描くのが好きで子供のころから落書きばかりしていた。
かといって食っていけるレベルではなく
10人集まれば３番目に上手い、ってレベルだ。
もし
「絵が描けないから6000円で教えてくれ。」
という人がいたらアホなんじゃないかと思うだろう。

でも「出来る人」と「出来ない人」では見方が違う。

プログラミングと描画は同じレベルの抽象度なのだ。

プログラミング自体は昔から興味があり
学習アプリを使ってみたり
インターネットで調べてみたり
色々やりましたけど
まぁ身に付きませんでした。

私のプログラミングスキルは
10人いたら9番目ってところだろう。

今回も
（こういうの作りたいな）という構想があり、
そのやり方を調べていたんですけど

なんとなくどうやるかは分かる、が、
詳細を調べて実行し成功させるまでにはかなり時間がかかるぞ・・・
という事を理解した。

それで「人に教えてもらうのが一番早いわコレ。」となったのである。
私の時給は1万円以上しますので、仮にbot完成までに50時間使ったならば
「50万円払うのと同じ」ともいえるのだ。
私のやろうとしていることが、簡単か難しいかは問題ではなく
実際に私自身の時間をどれだけ割くことになるのか？が問題なのである。

ここで、先ほどの描画の話であるが

「絵を描く」という行為は非常に単純なものである。

紙と鉛筆があればいいし、
何なら土の地面と棒切れがあっても出来る。

プログラミングも同様だ。
よくある「hello, world」とブラウザに表示させるアレ。

プログラミング言語を使用し
「画面に任意の文字を表示させる」
だけで、それはもうプログラミングなのだ。

しかし、それが出来たからといって「プログラミングが出来る」と言えるか？といわれれば「そうは言えない」だろう。

じゃあ、どうすれば出来るようになるのか？？？？
そうなってくると、人間なぜか思考がおかしくなるのである。

「プログラミングを学びたい」というのは
「絵の描き方を学びたい」というのと同じくらい
抽象的なのだが、
それが「出来ない人」にはピンとこない。

私が誰かに「絵を教えて」と漠然と言われても
「絵を描くって言ったって、油絵もあればデジタルイラストもあるし、どういうのが描きたいの？？？？」
と答えるだろう。
「どれが一番稼げますか？」
なんて言われた日には頭を抱える。

私は小さい頃、絵を描こうと思った時に、

やれ、
紙は何がいいのか？

絵画技法は何がいいのか？

画材は何がいいのか？

デジタルにすべきかアナログにすべきか？

なんてことは考えたことがない。
ただ頭の中に「描きたいもの」があり
使いたい「画材」があり
やってみたい「技法」があった。

プログラミングに関しても同様の事がきっと
「出来る人」には起きているのだと思う。

作りたいものがあり
知りたい言語があり
やってみたい技法があったのだろう

でも、好きだからではなく
ただ漠然と「出来るようになりたい」と考えると

やはり
「どの言語を習得すべきか？」
「どんなコンテンツが作れるようになるべきか？」
といった考え方になり

情報が完結せず、大量の情報を彷徨い疲れ果てるのである。

人間、「好きである」ということに勝るものはないんだろうな。

毎週、先生に見てもらいながらBot制作にいそしんでいるが
結構楽しい。

もしインターネット上で情報を集めたなら
「このソフトがいいのか？それともコッチか？」
「この言語がいいのか？それともこの言語か？」
「こういうやり方もあるし、こういうやり方もある、どっちがいいんだ？」
と毎度選択に悩まされていただろう。

それを一人の人間がバシッと道筋を立ててくれるのはありがたい。
そのやり方よりいい方法があったとしても、
結局かかる時間は一つ一つ探すより早いし。

プログラミングに対する考え方が少し変わった体験でした。