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千と千尋の神隠しは新入社員の話だった…!!

ネトフリ海外版だと、ジブリが全話見放題なの知ってましたか?
(※日本だと放映権の関係で日テレでしか見れない)
海外旅行の際は、ジブリをネトフリで見れるのがまた一興…。

先日のモロッコ旅行のフライト時間で「千と千尋の神隠し」を視聴しました。

大人になってからジブリを見ると、また感じることや見えることが変わりますね。
特に名作と言われる千と千尋の神隠しですが、昔見た際は「よくわからないけどおもしろいな〜ハク優しいな〜」の感想にとどまっていました。

ただ先日久しぶりに千と千尋の神隠しを視聴して「こっこれは、新社会人&宮崎駿の仕事観がめっちゃ出てる映画じゃないか…!!!」「まさに今/2年前の私…😭」と感激し、「仕事ってこういう姿勢でやるものなのかもしれない」「新社会人とはこういうものなのか」と、ちょっとした働き方、生き方の指針と勇気をもらいました。

千と千尋の神隠しには、新社会人に伝えたい宮崎駿のメッセージがこもってるんですよね(たぶん、勝手に私はそう思ってます)

どこでそう思ったのか?どういうメッセージがあるのか?をこのあと詳しく書きます。

スキルのない新人の就活

そもそも、働かせてもらうのが大変。頼み込んでやっと働かせてくれる。
湯婆婆も「アンタに何ができるってんだい?」と何もできない千尋を雇うつもりはない、と厳しく詰め寄っていた。そこで諦めずに粘ることで湯屋で働かせてもらえることになるシーン。

いやまじでそう。就活もそうじゃん。転職もさ。何度も面接とかで頼み込んでやっと働かせてもらえるわけ。若者足りないのになぜ就活大変なんじゃ!ってみんな思ってるよね。超優秀な人くらいよ、会社選べるのって。基本は雇ってください(スライディング土下座)だから。

昨今労働者の立場が上のような論調がある。「働いてやってるんだから、やめたら困るのは経営者だろ」的なスタンス。
この気概も大事なんだが、働かせてもらっているという側面があるのも事実。
この強気スタンスでいけるキャリアをあゆんでいきたいものだ。

労働とは、契約である。

労働ってなんだろう?とお悩みの皆様。
つまるところ契約でしかない。
雇用契約を結んだ関係でしかなく、深く捉えすぎる必要はない。

また、契約書はちゃんと読もうというシーンでもある。結構やばい労働条件だったりするし、千尋はそんな社会のルールもしらずとりあえずサインにて入社決定しちゃう。(ちなみにこのときの千尋という自身の名前の漢字を書き間違えてたことで、この労働契約は破棄され、千尋は助かる。)

お客さんから契約巻き取るときでも、逆に自分が契約結ぶときでも、ちゃんとちぇっくしようね。

基本的な礼儀がなくて怒られる

適切なタイミングで感謝を述べる、敬語を使う、枕詞が、上下関係が、肩書が…など、学生時代とは違うルールにそって、礼儀に沿って生きねばならない。

ちなみに私はここにつまずいた。
外資系企業だったので「なんとなく猿真似日本人っぽいマナー()」でやってきたので、正しいビジネス日本Manorというものができていない。

見様見真似の名刺交換、メールもどこで自分の名前を名乗るべきかわからない(今まで名乗ったことなかった笑)。

外資系企業はそこ適当で楽だったな…。時間もルーズだし、メールマジで適当だった。Hi, please xxxx. thank you.で終わりだし。客だろうが社内だろうが。

てかビジネス日本語マジわからん\(^o^)/
仕事のコミュニケーションについては英語のほうが楽だな…と思う。

千尋も、学生気分から一点、基本的な礼儀ができてなくて教育係からしっかり怒られるのだ。
失礼のないようにはしてるが、そういう無言の了解とか当たり前がわからなくておこられちゃうんだ。恥ずかしいよね。仕事以前のはなしじゃない。

急に社会人というルールもわからない中で戦わされるから仕方ないと思う。

新人はイビられる

新参者をよく思わない人、どこにでもいるんだろうな。これは千尋が、仕事に必要な「湯札」をくださいと言うが、冷たくあしらわれるシーン。
何につけても知識がなくて先輩に聞かないといけないけど、先輩の機嫌を伺ったり、そもそも何がわからんのかもわからん新人に優しく教えてくれる人がいるかは運次第。

学生の頃は、聞いたら絶対に教えてくれる先生や親としか関わってこなかったから、なるほど、教えてくれない人も沢山いるのね、社会って辛いな、となる。

ラッキーパンチで大物顧客ゲット

めんどくさい客を押し付けられた千尋だが、まさかの太客なことが判明。膨大な利益を生み出すシーン。

とりあえず仕事を先輩から引き継ぐものの、引き継ぎは適当だし、面倒な客を引き継がれるなんてことザラにあるんじゃないですかね。

最初は面倒/どうでもよいお客さんを引き継がれたりして、引き継いでから「え、結構やばい案件なのでは…」となってアセアセ。
とりあえずがんばる!でやったら、次の年めっちゃ大きい受注がとれて、それが初の成功体験になったり。

ここは新人の千尋が成果を出して、みんなに認められるシーンで、そんな新人あるあるを見てる気分になった。

自身の名前を忘れたハク=無批判に制度/上司に従った結果

千と千尋の神隠しでは「名前」が重要な要素となっている。

千尋も、湯屋で働くとなって「千」という名前を与えられ、湯屋(会社)では千と呼ば減るようになる。

ちなみに湯屋で働くにつれて、自分の本当の名前を忘れていくようになってる。名前を忘れると元の世界に戻れなくなる。

ハクという千と千尋の神隠しのイケメン君がいるんだが、彼は本当の名前を忘れてしまい、湯屋から逃げられなくなってしまった人のひとり。本名はハクじゃない。

彼は出世してるものの、湯婆婆のなにやら黒い仕事をまかされているという噂…。

ここに一つの示唆がある。

仕事をする上で「仕事上の自分」をもつことはとても大事なことだ。いくつものペルソナの1つとして、仕事での私(名前)をもつのだ。

ただ、仕事に明け暮れて本当に大事なこと、本当の自分(本当の名前)を忘れてはいけない、そんな宮崎駿のメッセージじゃないだろうか?

ハクは無批判に上司(湯婆婆)や会社(湯屋)に従い、出世したものの、悪い仕事をさせられて傷ついている。そして本当の名前も忘れてしまった。そして湯婆婆から逃げられなくなってしまった。

こういうこと、会社の30代くらいの先輩見ててありませんか?

出世のために尊敬できない上司の言う事や、グレーなことに手を染めていく先輩。会社のルール上はokだけど、道徳的に見てどうなんだろうか?それでアナタは幸せなのか?社内政治に明け暮れて、出世したもののなんか不幸せそうだしうんざりするような上の人々…

制度を無批判に受け入れるって恐ろしいことなんだよ。

そんなとき、大事なのが、個々人の美学や道徳心だったり、会社以外の本当の自分を思い出す瞬間なんだよね。

さいごに

もっと書きたいことあるのですが、いかんせん日本ではジブリが見返せない!!
また金曜ロードショーで千と千尋の神隠しを見たときに、追記しようかしらね。

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